小笠原の父島を走る小笠原村営バス。2026年5月現在で、どのような車種が使われているのか、過去の車両を絡めつつ、そのラインナップに注目してみよう。
文・写真:中山修一
取材協力:KANAKA-VILLAGE(カナカヴィレッジ)
(バスマガジンWeb/ベストカーWeb内本文上とギャラリーに、小笠原村営バスの車両の写真があります)
■小笠原村営バスの歴代ラインナップ
小笠原村営バスが開業したのは2000年12月。開業当初に導入された車種が、当時日野自動車が発売していた小型バスの「リエッセ」だ。
前と中央にドアを1カ所ずつ設けた路線車タイプで、2台が導入されている。車両の移り変わりを箇条書きにすると……
・2000年:日野リエッセ 2台導入
・2001年:日野リエッセ 1台追加
・2010年:日野リエッセ、日野ポンチョ各1台導入→2000年導入のリエッセ2台引退
・2015年:トヨタ・ハイエース 1台導入→2001年導入のリエッセ引退
・2021年:日野ポンチョ 1台導入→2010年導入のリエッセ引退
・2026年:日野ポンチョ 1台導入→2010年導入のポンチョ引退(?)
……の要領になるようだ。
2000年の開業から約26年。まだそれほど大きな動きはなく、車種の数で言うならリエッセ、ポンチョ、ハイエースの3種類が、小笠原村営バスで使われている(いた)ことになる。
■現状ハイエースが最古参に
2026年5月現在の車種に改めて注目すると、3台体制で運用しているのは2001年から続いているようで、最も車齢の古いものが2015年に導入されたトヨタ・ハイエースだ。
ハイエースのうちコミューターと呼ばれるバリエーションで、グレードはGL。乗客12人乗りの路線車パッケージが組み込まれているモデルだ。
運転席と最後部を除いた1-2配列の、送迎向けハイエースの一般的なシート構成。路線バス仕様ということで放送装置と降車ボタンが車内に付いている。
やや薄め(日焼けかも)のパステルブルーの車体に、黒で「村営バス」と表記してあり、路線バスであると外からすぐ分かるデザインになっている。
■都内最南にいる路線バス車両
残りの2台は上記の通りどちらも日野ポンチョ。1台は2021年に導入された、2020年9月製造のモデルで、ロングボディ2ドアタイプのバリエーション。
もう1台は、おそらく2010年のポンチョを置き換える形で、2026年に小笠原へとやってきた、2025年10月製造のロングボディ2ドアタイプだ。
同車はパステルブルーの車体に、ご当地アニマルのクジラやイルカ、カメ、アホウドリのイラストのラッピングをあしらったデザイン。
どちらもほぼ同じ意匠と言えるものの、希望ナンバーで登録されているため、21年/26年導入車どちらなのかは、ナンバーを見れば簡単に判別できる。
ちなみに、全てのバス車両には白ナンバーが付いている。利用感覚は普通の路線バスとほとんど一緒ながら、法律上は自家用有償旅客運送の車に相当する。
このほかに、路線バス車両としては、都内最南にいるハイエース/ポンチョというプレミアム要素が付く点も見逃せない。







