ノアとヴォクシーは兄弟車だ。基本性能や使い勝手はかなり近い。なのに「どうせ買うならヴォクシーがいい」と指名する人がいる。理由は明快。家族のためのミニバンなのに、乗る本人の気分まで上げてくれる“ちょい悪”感があるからだ。
文:ベストカーWeb編集部/写真:トヨタ、ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】LEDやブラック加飾少ないかもしれないけど……そもそもヴォクシーは改良前でも十分カッコいいぞ! (8枚)画像ギャラリー家族車なのに生活感を薄める!! ヴォクシーの強い顔が効く
ミニバン選びは現実との勝負だ。子どもの送迎、買い物、帰省、雨の日の乗り降り。両側スライドドアと3列シートが必要で、燃費も安全装備も妥協できない。そこでノア/ヴォクシーは強い。全長4695mm、全幅1730mm、全高1895mmというサイズは、存在感がありつつ日常でも扱いやすい。室内長2805mm、室内幅1470mm、室内高1405mmの空間も頼もしい。
ただ、同じように使えるなら、最後は「どっちに乗りたいか」だ。ノアがやさしく親しみやすい雰囲気なら、ヴォクシーはもっと濃い。フロントまわりの押し出しが強く、エアロ感もある。黒っぽい服をさらっと着るような、ファミリーカーなのに少しだけ尖った空気。ここが指名買いの理由だ。
家族のために選んだクルマでも、毎日ハンドルを握る人が気に入っていなければもったいない。ヴォクシーは実用一辺倒に見えない。スーパーの駐車場でも、週末のサービスエリアでも、ちょっとだけ自分のクルマとして誇れる。この小さな満足感、実はかなり大きい。
燃費も価格も現実派!! “見た目買い”を正当化できる中身
見た目で選ぶと聞くと、少し贅沢に感じるかもしれない。だが現行ヴォクシーは中身もきっちり現実派だ。2026年5月の一部改良後はハイブリッド専用となり、S-G 2WDは375万1000円、S-Z 2WDは412万7200円。WLTCモード燃費はS-G 2WDが23.6km/L、S-Z 2WDが23.4km/Lと、迫力ある見た目から想像するよりずっと堅実だ。
グレード選びでは、S-Gが実用派の本命。ヴォクシーらしいエアロスタイルを備えつつ、価格を抑えられる。7人乗りだけでなく8人乗りを選べる点も見逃せない。一方でS-Zは満足感重視。12.3インチTFTカラーメーターや快適温熱シート、リアオートエアコンなど、乗るたびにうれしい装備が増える。
ノアでも用は足りる。そこは間違いない。でも、あえてヴォクシーを選ぶ人は、ただ移動できればいいとは思っていない。家族には広さと燃費と安心を、自分にはちょい悪な見た目と所有感を。実用と気分の両方を取りにいくなら、ヴォクシーはかなりいい最適解だ。
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