■越後交通が継いだ魚沼線の道筋
2026年で魚沼線の廃止から42年と、鉄のレールがあった時代も遠い昔の思い出となっているが、魚沼線が姿を消した後の代替交通はどうなっているだろうか。
魚沼線の代わりを担ったのは、多くの鉄道代替交通と同様に路線バスだ。同地周辺にバス網を広げる越後交通が鉄道の後を継ぎ、1984年4月1日から、来迎寺〜片貝支所〜小千谷車庫前間(13.1km)と、小千谷駅前〜高梨〜片貝支所前(12.9km)間に、1日20往復程度の便数でバスの運行を始めた。
ちなみに来迎寺〜小千谷間は、魚沼鉄道の開業よりも早い1910(明治43)年に、田中二四郎という人物が新潟県で最初とされる乗合自動車を走らせており、日本の路線バス史において象徴的なエリアとしても注目できる。
■廃止後42年経った小千谷〜来迎寺間の公共交通
代替バスの運行開始後、年月を経て越後交通の各バス路線も再編されてゆき、2026年7月現在のダイヤで当初の魚沼線代替バスに最も性質の似ている(直系と言えるかも?)ものが、来迎寺から更に北の長岡駅前まで直通する「長岡駅-免許センター-来迎寺-小千谷車庫線」だ。
このバスは、JR長岡駅大手口と、来迎寺駅前を経て魚沼線が通っていた線路の近隣を経由しながら、現在のJR小千谷駅近くにある小千谷車庫との間を結ぶ、延長およそ26kmの一般路線となっている。
来迎寺〜小千谷の間を南北に通っているE17関越自動車道の西側に位置している坪野を経由する便と、東側の小粟田を経由する便があり、双方合わせて長岡方面が平日13・土日祝9本、小千谷方面は平日14・土日祝10本のダイヤ設定。
このほか、同路線が通らない魚沼線時代の高梨駅周辺は、同じく越後交通の「小千谷車庫-三仏生-池津線」がカバーしている。
決して多くはないものの、それほど使いづらいわけでもない本数が出ているということで、長岡〜小千谷間の通り抜けに長岡駅-免許センター-来迎寺-小千谷車庫線が使えるほか、バスを使って魚沼線の面影を辿る旅もできなくはないので、同地を訪れた際に気にかけておくと楽しいバス路線だ。
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