■そんな場所から!? ピンポ〜ンの発生源とは
降車ボタン本体ではなく車内放送スピーカーでもない。ドアブザーもシロだった……。廃墟ビルに隠れてターゲットを狙いすますスナイパーを探す気分だ。
よ〜〜く聞いてみると、どうもピンポ〜ンの音は前の方から鳴っているようだ。バスを変えつつ陣取る位置を前にずらしていくと、ついに出処を見つけた。ピンポ〜ンが鳴っている場所…それは運転席だ。
一応裏を取るべく、後日バス関係に詳しい複数の専門家や関係各位に伺い、運転席が出処で間違いない、とのコメントを共通で頂いた。
技術的観点からアプローチすると、降車ボタンは「メモリーブザー」や「メモリーチャイム」といった名称で呼ばれる。
ボタン本体+親機の組み合わせが一般的で、ボタン本体がスイッチとなっており、押されると親機の機能がONになり、親機が搭載しているスピーカーから音が鳴る仕組みだ。
事業者ごとに親機の取付位置は若干異なるようだが、運転席の区画の後方右上あたりにセットされている場合が多い。縦長の白い箱がそれだ。
しかし、運転席に付いている1個のスピーカーで、車内のどこにいても聞こえるほどの音を賄っていたとは驚きだ。
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