新幹線でもらえる「めんです」をバスで使うとグリーン車気分ってマジ？　高級バスで試してみた

■目的別のおしぼり

　さて寒い冬の中とはいえ、ハウスの中でいちごを食べまくった後では多少の汗と1日観光した疲れが出ている。もう新宿に帰る行程だけなので、今すぐ寝落ちする自信がある。

　ここで件のおしぼりが登場する。高速バス乗車ではまず乗車後に、続いて数時間後にと、男性なら顔を含めてひと拭き、女性でも顔に潤いを与えたいところだ。たっぷりの水分を含んでいるのはグリーン車乗車経験のある方であればご存じのはず。

　新幹線で配布される無香のもの（パッケージデザインは異なる）の他に、市販品ではモーニングバージョンとナイトバージョンが存在する。ヒノキの香りがするモーニングは目覚めや日中によい心地だ。

　ナイトは、主にハーブ系の香りなので夜行高速バスであれば寝る前に顔に乗せておくだけでよいだろう。女性であれば化粧を落とさなくても目元に置くだけで優しい香りが漂ってくるのでリラックスできそうだ。

　グリーン車で手や顔を覆うあの高品質なおしぼりを高速バスで使用すると、窓が開かず空調に依存するしかない乾燥しがちな車内で、皮膚の潤いを保ち良好な環境でバス旅ができる。

　鉄道車両のような大空間ではない狭いバスならば、なおさらなのかもしれない。ガーラのスーパーハイデッカーは、出発した新宿駅東口とは反対の西口はとバス降車停留所に約11分遅れで到着し、この日の全行程を終えた。関越道の悪名高き渋滞を考慮しても11分遅延は立派だ。

　鉄道マニアの方はすでに持っているだろうが、はとバスに限らず高速バスに乗車の際は「めんです」シリーズを持参してグリーン車の環境を手に入れるのも一考だ。