■バス停が増えている!
初島港にはバス停がある。とはいえ路線バスは走っていない。富士急バスでお役御免になったバス停が高速船の時刻表として港に鎮座している。
初島側に改札はないので、きちんと「バス停」の前に並んで熱海行きの船を待っているのが面白い。さらに港を出ると、これまた富士急バスの旧バス停が案内板として使用されており、バスファンには興味深い。
■離島パワースポットで御朱印!
初島には2つの神社がある。そのうちの一つ「初木神社」を含めて神職は常駐していない無人の神社だが、きちんと整備されており島内統一仕様の多言語案内版もある。しかも初木神社は参拝後に御朱印の授与を受けられるのだ。
初島港の旅客待合施設兼土産物店である「シマテラス初島」には自販機や漁協ATMがあるほか、事務所では初木神社の御朱印を受けることができる。書置きだが、その場で印璽を押してくれる本物だ。
初木神社は由緒によると、熱海・伊豆山神社の境外社扱い。主祭神は初木姫命で、伊豆山の伊豆山彦と結ばれたストーリーが残る。詳細は由緒書きをご覧いただきたい。
■富士急はどこまで広がる?
今回の取材を通して、さすがリゾート開発の富士急という感じを受けたのと同時に、新たに開発した箱根や十国峠、熱海や初島を首都圏と結ぶ直接の交通機関は存在せず、いずれか一つを選択して目的地とするのであれば問題ないが、いくつかを回ろうとしたときの課題があると感じた。
富士急行のことだから、新たに鉄道路線を敷設するのはいまさら無理だとしても、バス路線で結ぶことは可能だと思われ、これから同社がどう出るのかが注目される。
都市間高速バスは富士山周辺と首都圏との間で多くの便を持っているが、果たして広げているリゾート開発地を観光客が一帯を目的地と考えるように結ぶことができるのかが勝負になるだろう。
【画像ギャラリー】富士急行が離島にも本格的に手を出し始めただと?離島のパワースポットにも御朱印アリ!(16枚)画像ギャラリー