■カーテンが全部閉まっている
ローカル路線バスの旅ならではの魅力が、車窓からの景色である。海の青と山の緑どちらも合わせて、目の保養になるほど美しい場所を通るバス路線に出逢えるとすごく嬉しいだけでなく、また来ようと思いたくなる。
そういうステキな経路を持っているバスにイザ乗車してみると、何やら車内が薄暗い。ローカル路線バスにはカーテン付きの車両がそこそこ使われており、その場合とりわけ夏場になると大抵はカーテンが閉まっているのだ。
都会の電車等でも、日の差し込む側だけ所々カーテンやブラインドが閉まっている光景を頻繁に見かける。一方ローカル路線バスでは片側ではなく両側のカーテンをフル全閉にしているのがポイント。
美人は三日で飽きる、などと良く言ったものだが、どんな絶景でも毎日見ていれば日常に変化していくもの。
そうなってしまえば、眩しい思いをしながらいつも通りの景色が否応無しに視界に入ってくるよりも、カーテンを閉めて日差しを避け快適性を取るほうが優先、といった発想が具現化されたものかもしれない。
それでもカーテンを開けてはいけない、というルールは聞いたことがないので、外の景色を見たければ適宜自分でカーテンを調整しつつ、思い思いのバス旅を堪能すれば問題ないハズだ。
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