大きな駅というのは得てして迷いやすい。日本の中心である東京駅もその一つに数えられるが、その「東京駅」を取り巻くバス停はいくつあり、一体どこに置かれているのだろうか。
文・写真:中山修一
■どっちがどっち? まずは丸の内口と八重洲口
まずは、地図で見て新橋・品川方面を下に、東京駅のプラットホームを縦置きした構図で言うと、左が在来線・皇居側で、右は新幹線・海側になる。
さらに地上階に絞ると、以下の方角に駅の出入口(改札口)がある。
1時方向:日本橋口
2時方向:八重洲北口
3時方向:八重洲中央口
4時方向:八重洲中央南口
5時方向:八重洲南口
7時方向:丸の内南口
9時方向:丸の内中央口
11時方向:丸の内北口
ホーム縦置き構図で見た場合、左半分が丸の内口、右半分は日本橋口と八重洲口になるわけだ。
■さて……バス停はどこだ!?
駅の地上出入口だけで8箇所、しかも似たような名前が付いていて複雑極まる。では駅に直接関わるようなバス停はどこにあるのかと言えば、これまた駅周辺にバラ撒いたように置かれている。
名称に「東京駅」がつく主なバス停留所(バスターミナル)は11箇所にのぼる。これら停留所の位置と、どんなバスが出入りしているのか、1時方向から時計回りに順を追って見ていこう。
■(1)東京駅(日本橋口)
日本橋口の向かいにある。この停留所は降車専用だ。
■(2)東京駅八重洲北口(鉄鋼ビル)
駅の八重洲北口または日本橋口から、前述した構図の地図で見て上方向に2分ほど歩いた「鉄鋼ビルディング南館(鉄は金へんに矢)」の1階にある。住所で言うと、東京都千代田区丸の内1丁目8番2号だ。
同停留所からは、富士急行バスとJRバス関東が運行する、河口湖方面への高速バスが発着している。
羽田空港きの連絡バス(エアポートリムジン)の乗り場でもあるのだが、2023年2月現在はコロナの影響で全便運休となっている。
■(3)東京駅八重洲北口
鉄鋼ビルディング南館前の道路沿いにバス停が置かれている。ここからは、日立自動車交通が運行する、東京駅と晴海トリトンスクエアを結ぶ「晴海ライナー」と、江戸バスによる駅近隣エリアの循環バスが発着する。
■(4)東京駅八重洲口 その1
鉄鋼ビルディング本館(南館の隣)にバス停がある。このバス停には、三越前駅や東京シティ・エアターミナルなどに立ち寄る循環バス「メトロリンク」2路線が発着する。