■ところがバスを使えば直通だ!!
路面電車をアプローチ手段に選ぶと距離的にちょっと大変なので、2023年現在では高知駅から路線バスを使うのが確実。やはり地形的な関係からか、桂浜まではバスが基本の公共交通機関となっている。
高知駅前〜桂浜を結ぶS3系統「桂浜線」と、同じく高知駅前〜桂浜の観光向け路線「MY遊バス」の2路線があり、いずれもとさでん交通が運行している。
桂浜線が一般的な運賃後払い方式の路線バスに対して、MY遊バスは1日券を購入して利用する。
桂浜線の片道運賃が700円、MY遊バスの1日券は1,000円なので後者の方が割安。さらに1日券には片道だけ桂浜線が追加運賃なしで利用可能な特典が付いている。
どちらも大体1時間に1本の設定。それぞれ経路が大きく異なり、桂浜線が所要時間約40分でMY遊バスは約52分。桂浜線とMY遊バス両方を利用すると、一筆書きのようにして高知駅〜桂浜を行き帰りできる。
桂浜手前の壁(山)には前述のトンネルから続く県道34号線が通っている。バスの経路に含まれ、峠越えをするような曲がりくねった勾配区間は乗り味抜群。高知駅方面の便に乗り、山の頂上を越え下りに差し掛かると、車窓から見下ろすような形で現れるオーシャンビューは必見だ。
土地勘のない場所で路線バスを利用するとなれば、最低限の下調べが必要になるため少々ハードルが高くなるのは止むを得ない。とはいえ、直通可能な路線バスがしっかり確保されているのは、さすが超有名観光地だ。
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