2024年10月1日より車検の検査項目に追加された「OBD検査」。 OBD検査というのは、車載式故障診断装置のことで、クルマに故障箇所が無いか調べるものである。車検でこの項目が増える原因や懸念点を自動車評論家の片岡英明氏に分析していただく。
※本稿は2024年9月のものです
文:片岡英明、ベストカー編集部/写真:AdobeStock(トップ画像=uflypro@AdobeStock)
初出:『ベストカー』2024年10月26日号
■車検の検査項目に「OBD検査」が追加
国交省は4日、車検の検査項目のなかに「OBD検査」を10月1日より追加することを発表しました。現在新車で売られているクルマには必ず備わるOBDですが、この検査項目追加の狙いは一体なんでしょうか。
●片岡氏のコメント
OBD検査というのは、車載式故障診断装置のこと。車検時に、この検査が2024年10月1日から加わる。
最近は衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い時加速抑制装置など、先進安全装備を搭載する新車が主流になってきた。この手の安全技術に誤動作や故障があると大きな事故につながる。そういった事故を未然に防ぐのが本格運用の狙いだ。
OBD検査の本格運用は国産車が2024年10月から、輸入車は1年遅れで2025年10月からになる。検査の対象となるのは、国産車が2021年10月以降、輸入車は2022年10月以降の新型車だ。
自動ブレーキや運転支援装備、自動運転システムだけじゃなく、ABSやトラコン、排ガス抑制装置も検査する。車検費用が増えてしまわないか、ちょっと心配だね。
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