[WRC]マシンでよく見たよね!! 今[補助灯]を装着する人が急増中!!!!!!!!

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 LEDを装着するクルマも増えてきた今日この頃、夜道も安心して運転することができるようになった。しかしながら、イマ補助等をあえて装着する人が急増しているという。その理由はLEDライトが及ぼすデメリットが関係していた!!

文:中谷明彦/写真:ベストカーWeb編集部

発熱量が低いLEDが雪道ではデメリットに働いてしまう
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光量の多いLEDにもデメリットがある

発熱量が低いLEDが雪道ではデメリットに働いてしまう
発熱量が低いLEDが雪道ではデメリットに働いてしまう

 都会に住んでいると夜間でも照明に照らされた道路は明るく、ヘッドライトを点け忘れて走行しているドライバーもいるほど。

 しかし、地方の山岳地など照明設備が整備されていない地域へ走りこむと、ヘッドライトの照明だけでは不安に感じることも多いはずだ。最近の車はLEDのヘッドライトが装着され、凝ったデザインが可能となり、また明るさも向上している。

 ハイビームにすれば遠方まで明るく照らされるし、対向車や前方の走行車両を感知すればその部分だけ減光させる高度な機能の普及も進んでいる。

 そんな中で、今またあえて補助灯を追加装備するドライバーが増えているらしい。僕自身はそうしたブーム?が起きているという認識はないのだが、実は最近マイカーに補助灯を追加装備した。

 マイカーは2023年式のジープ・ラングラーPHEV。ヘッドライトはもちろんLEDの最新式で標準装備となる小型LED補助灯も備えている。それなのに何故さらに補助灯を追加したのか。外観のアクセサリーとしてでは決してない。

 実は購入して迎えた最初の冬に雪道へと出かけた。高速道路もかなりの降雪で、夜間となると照明のない場所ではヘッドライトの照射だけが頼りだった。路面は積雪で真っ白。夜間で走行台数が少なく、轍などの目印もない。

 ところが、走行を続けているとヘッドライトの照射範囲が狭まり、ハイ・ローと切り替えても視界は回復しない。標準装備の補助灯も車両直前の下部を僅かに照らすだけで走行に十分な視界を得ることができなかった。

 危険を感じて徐行しながら目的地の手前で高速インターを降りる。そしてライト回りをチェックすると、なんとヘッドライトも補助灯回りも雪に埋もれて光をほとんど照射できていなかった。

 手で雪を祓い、走ってはまた祓いを繰り返し目的地へ向かわざるを得なかった。そう、LEDのライトは光量的には優れているのだが、発熱量が低くライトに着雪する雪を融かすことができない状況だったのだ。

 これに懲りてヘッドライトヒーターの装着かヘッドライトバルブを発熱量の大きなハロゲンに交換するかなど思案した結果、発熱量の高いハロゲン球を使用する補助灯を追加することとしたのである。

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補助灯には明確なルールがあるって知ってた?

ランサーエボリューションⅥのフロントデザインは中谷氏の提案が採用された
ランサーエボリューションⅥのフロントデザインは中谷氏の提案が採用された

 しかし、補助灯には細かなルールがあり、ヘッドライトと同時に点灯させられるのは2灯までと規定されている。追加で補助灯を装備するなら標準装着の補助灯は取り外すか点灯しないように配線を遮断する必要がある。

 都会の整備された道路での走行だけを考慮したなんとも不可解な規則だと思ったが、仕方なく適合させた。今冬、早速そのハロゲン効果を確かめる機会に恵まれたが、前年とほぼ同様なコンディションでも雪道は明るく照らされ、不安なく走れた。

 補助灯レンズ温度は65度以上で着雪はすぐに融けて流れ落ち、目論見通りの結果が得られたのだ。

 そもそもは夜間山岳ラリーなどでは、補助灯を装着するのが当たり前。モンテカルロラリーでは古くからエンジンフードやラジエターグリルを加工してヘッドライトの他に4灯の補助灯を装着して、夜間でも昼間のような視界を確保して競技していた。

 4灯の内訳はドライビングランプ2灯、スポットライト1灯、フォグランプ1灯など、ドライバーの好みやコンディションに合わせてレンズを選ぶ。

 三菱・ランサー・エボリューションⅥのフロントバンパーデザインは僕が提案したものが採用されたのだが、コーナーをドリフト姿勢でクリアする際に外側のライトがいち早く進路を照射できるように、バンパー両サイド外側に補助灯を装備するデザインとしていた。

 仏・シビエ(CIBIE)社やマーシャル社、独・ボッシュ社など有名なメーカーが多く存在し、それらの補助灯をロゴ付きカバーで装着するのが流行っていたのだが、近年は前出の取り付け規定の厳格化で販売代理店が撤退してしまい、入手するのも困難になってしまった。

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