天皇陛下の愛車は「キャブ車」だった!? いまなおご愛用される陛下の愛車に迫る

 日本の象徴として在位される天皇陛下。実は陛下はかつてはプリンス自動車のグロリアやスカイラインなどを乗り継ぎ、クルマ好きとしても知られている。そんな天皇陛下が現在お乗りのクルマはどんな車種なのか? 無謀にも宮内庁に電話取材を敢行。いったいどんな回答を得られたのか、こうご期待です。

文:ベストカーWeb編集部/写真:ShutterStock.com、ベストカー編集部


■宮内庁が回答してくれた4つの質問

  「天皇陛下の愛車って詳しくわかる?」。編集長のひと言がこの企画のスタートだった。ホンダのインテグラということはわかっているものの、詳細は聞かないとわからない。というよりも、むしろ教えてくれるのか? 宮内庁総務課報道室に電話取材をしてみた。

BC:陛下のご愛車についてお聞きしたいのですが。

宮内庁:陛下の愛車でございますか……。担当部署に確認をしますので、質問事項をメールにてお送りいただけますか?

〜5日後〜

宮内庁:いまFAXにてご回答を送付しました。A4用紙1枚です。

ということで回答をもらえた質問を紹介しよう。

宮内庁からの回答書。やはり回答不可の項目もあったが、新設に回答してくれた
宮内庁からの回答書。やはり回答不可の項目もあったが、親切に回答してくれた

 

■天皇陛下は高齢者講習も受けられる?

【天皇陛下の愛車を教えて下さい】 

 いろいろとウワサのある陛下の愛車。年式やグレードについて宮内庁に聞いてみると、回答は「車名はインテグラです」とのこと。これだけではちょっと物足りないので政府インターネットテレビなどの動画などから推測してみると、2代目インテグラということはまちがいなし。またホイールが鉄ちんホイール、5MT車、120万円で納品というこれまでの情報を総合すると「RX」というグレードがそれに当たると推測される。驚くことなかれ、このグレードはキャブ車である。

(追記:インテグラに詳しい読者の方より、インジェクションモデルのZXi、もしくはRXiではないかとのご指摘をいただきました。価格が120万円だったとの情報を基に、当媒体では当時東京地区にて119万5000円で発売されていた”RX”と判断をしました。ちなみに当時のZXiは145万5000円でした。引き続き調査を行ない、詳細が判明次第、こちらにて発表させていただきます。詳細のご指摘を賜りありがとうございました)

 東京地区で119万円以上とベストカー1989年5月10日号に掲載があったが、陛下の愛車もきっとこの金額で納品されてたと思われる。現在も大事に乗られていることから、いかに陛下が愛車を大事に取り扱われているかがわかる。

陛下の愛車である1989年登場の2代目インテグラ。ホンダのVTECエンジンが初搭載された車種である
陛下の愛車である1989年登場の2代目インテグラ。ホンダのVTECエンジンが初搭載された車種である

【整備は誰がする?】

 天皇陛下がご公務などで乗られる御料車は宮内庁車馬課などで整備や運用を行っている。そうなると陛下の愛車もひょっとして……、と思い聞いてみた。「整備や点検は外部に委託して行っています」との回答。あくまでも陛下の私有財産であり、宮内庁が整備する必要性がないということだろう。整備や保管の状態もよく、写真を見る限り世界で一番キレイなインテグラなのは間違いないだろう。

【陛下も一般公道を運転される?】

 天皇皇后両陛下が一緒にインテグラに乗られる様子が公開されたことがあったが、普段は陛下はどのようなシーンで愛車をお使いなのだろうか? 宮内庁の回答では「週末に皇居内の東御苑やテニスコートに行かれる際にお使いになっています。一般公道をお走りになることはありません」とのことだった。

 緑も多い皇居内だけに、インテグラでのドライブも気持ちがいいドライブコースかもしれない。仲むつまじい両陛下のドライブにも欠かせない存在になっていることに間違いない。

【税金、免許は一般の人と同じ?】

 一般国民は免許更新や自動車税などの税金を納めているが、陛下の場合はいかがだろうか? 「免許に関しては高齢者講習を皇居内でお受けになっています。また税金などに関しては一般車と同じです」とのこと。さすがに運転免許試験場に足をお運びになることはないとのことだが、陛下も我々国民と同様の手続きでクルマを運転されるということだ。

 陛下は昨年1月に免許更新を受けられているとのことだが、実はこれが最後の免許更新というご意思をお持ちという報道もあった。当時82歳の陛下は認知機能検査なども一般ドライバーと同じものをお受けになられたはずだ。週末の両陛下のドライブの様子をまたぜひ動画などでお見かけしたいものである。

天皇皇后両陛下が週末にドライブをされる様子(政府インターネットテレビより)
天皇皇后両陛下が、天皇陛下の愛車のインテグラで週末にドライブをされる様子。リアが沈み込んでいるのは侍従やSPが3名乗車しているため(政府インターネットテレビより)

 以上が今回の取材で判明した天皇陛下の愛車にまつわる内容だ。残念ながら詳細については陛下のプライベートな内容であり、回答を得られなかった質問もある。今後もし陛下の愛車についてさらなる発表が宮内庁からあればお伝えしたい

外国の国家元首もハンドルを握る!?

 最後に天皇陛下のように運転がお好きな国家元首は他にもいらっしゃることをお伝えしたい。それがイギリスのエリザベス女王である。御年91歳になられたが、それでも日常で運転をされているというから驚きだ。実際にキャサリン妃を助手席に乗せて静養に出かけたり、公園内をドライブしたり愛車の運転を楽しんでいるようだ。

 当然ながら公用車としてベントレーステートリムジンという専用車両もあるのだが、プライベートではもっぱらレンジローバーやジャガーなどを愛用しているとのこと。しかし天皇陛下とは異なり、エリザベス女王は無免許。というよりもイギリスで唯一、免許を持たなくても運転しても許可されている。

 そのいきさつは第二次大戦時に補助地方義勇軍に従軍し、大型トラックの運転や整備を学んだことであるとされる。現在の免許なしで運転できるというのは女王の特権のひとつであるが、原則として王室の私有地周辺のみの運転としているようだ。いつまでもクルマを運転される女王の姿を見ていたいものだ。

91歳になってもバリバリ運転をこなすエリザベス女王。大戦時の経験がいまも活きる
91歳になってもバリバリ運転をこなすエリザベス女王。大戦時の経験が活きる

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