蒸し蒸しして暑い梅雨の季節到来! 温度設定は25度が正解か?

燃費が悪くならないエアコン設定温度

暑いからといってエアコンの設定温度を16~18度にしていると燃費が悪くなるのは明白。燃費が悪くならないエアコンの設定温度はあるのか?
暑いからといってエアコンの設定温度を16~18度にしていると燃費が悪くなるのは明白。燃費が悪くならないエアコンの設定温度はあるのか?

 エアコンをできれば使いたくない人の大きな理由の一つはなんといっても「燃費を悪化させたくない」ということだろう。

 オートエアコンで室温も風量の自動のまま、それが快適で一番という人はそのまま使い続けていただいて構わないと思う。しかしエアコンを使うと燃費が悪いから何とかしたいというのであれば、オートエアコンでも積極的に調整してみることをおススメする。

 オートエアコンの場合、室温の設定は一定にしていても外気温が変われば、温度調整のための制御も変わってくる。

 暖房はエンジンの冷却水を熱源にしており、冬場はヒーターだけを使えばエアコンのコンプレッサー駆動による燃費悪化を抑えられる。しかし、夏も冬もオートエアコンでコンプレッサーをオンにしていれば、適温にするために冷房と暖房をミックスしている。

 だから室温の設定温度を高めにして風量を少なくしているのは、エコなようでいて実は燃費を悪化させている場合もある。

 冷房の冷気を無駄なく利用するためには、室温設定は最低にして風量を自分で調整する。これによって、コンプレッサー駆動による燃費悪化を抑えることができるのだ。また風量を最大にすると、十分に冷やされないまま空気が送り出される場合もある。

 炎天下の駐車後など車内が高温の場合は早く空気を入れ替えるためにファンを最大にするのもいいが、ある程度室温が下がったら1、2段風量を下げたほうが、冷たい空気となって送り出されてくる。

 アイドリングストップ車は冷房中でもアイドリングを停止させると冷気はすぐに失われてしまう。スズキのエコクールのように蓄冷材がエバポレーター近くに組み込まれているのであれば多少は長持ちするが、猛暑日の日中であればアイドリングストップはキャンセルしたほうが、エアコンの負担も安定して燃費悪化は抑えられ絵快適性も保たれる場合も多い。

 ハイブリッド車でも電動コンプレッサーではない車種は、エンジンが停止してしまうと冷房が効かなくなってしまう場合もある。これは車両の制御設定を変更することで、エアコンを優先できるクルマもあるので取り扱い説明書などを読んで使いこなそう。

外気温が25度とおおよそ真夏・真冬以外の気候の良い時期には体感温度は変わらなくともエアコンをONにしているだけで14%も燃費が悪化することがわかる。また外気温が35度と真夏の時期には、エアコンをMAXにして外気導入をすると燃料消費が著しく悪化することがわかる(出典:財団法人省エネルギーセンター「エコドライブ10のすすめ」)
外気温が25度とおおよそ真夏・真冬以外の気候の良い時期には体感温度は変わらなくともエアコンをONにしているだけで14%も燃費が悪化することがわかる。また外気温が35度と真夏の時期には、エアコンをMAXにして外気導入をすると燃料消費が著しく悪化することがわかる(出典:財団法人省エネルギーセンター「エコドライブ10のすすめ」)

 財団法人省エネルギーセンターが提唱している「エコドライブ10のすすめ」によれば、外気温25度の時にエアコンを使用すると12%程度燃費が悪化するという。

 実際にクルマを使った冷房と燃料消費のシャシーダイナモを使って実験したグラフを見ると、外気が25度と、おおよそ真夏・真冬以外の気候の良い時期には、体感温度は変わらなくとも、エアコンをONにしているだけで14%も燃料消費が増す(悪化する)ことがわかる。 燃費を気にするならこまめにエアコンのON・OFFを心掛けよう。

 また、外気が35度という真夏の時期には、エアコンをMAXにして外気導入をすると燃料消費が著しく悪化することがわかる。こうした暑い時期にはなるべくAUTOモードで、外気導入と内気循環の切り替えもこまめに行うことが重要だ。

【画像ギャラリー】暑い時期を乗り切るためのエアコン活用術

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