新規投入されたクルマの名前を見ると、既存の人気車の名称を頭に付けていることがある。2021年に発売された新型車であれば、カローラクロスやワゴンRスマイルなどが思い浮かぶ。
なぜ既存の車名を付けるのか? 商品企画担当者に尋ねると、理由はさまざまだ。
カローラクロスは「時代のニーズに応えるため、カローラのプラスαの思想でSUVを開発した。そこでカローラの車名を冠した」という。
今までにもカローラは、カローラクーペ、ミニバンのカローラスパシオ、4ドアクーペ風のカローラセレスなど、時代に応じて多彩なバリエーションを用意してきた。カローラクロスもその流れに沿っている。
ワゴンRスマイルについては「ワゴンRのお客様にリサーチしたところ、40%の方が、スライドドアが欲しいと返答された」という。
カローラクロスはカローラ、ワゴンRスマイルはワゴンRの派生車種だが、売れ行きは「本家」を上まわるほど好調だ。ここでは派生車種が人気を高めた理由を探ってみたい。
文/渡辺陽一郎、写真/トヨタ、スズキ
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