クルマの肥大化に異議あり!! 「求む5ナンバーサイズ」の人のためのお薦め6選

先進機能満載! コンパクトミニバンと言えばやっぱり「日産 セレナ」

クルマの肥大化に異議あり!! 「求む5ナンバー」の人のためのお薦め7選
2019年のマイナーチェンジでは、デザインを一新し、押し出しの強いフロントマスクとなった。加えて、先進安全技術の装備も拡充

 2016年にフルモデルチェンジをして以来、堅調なセールスを続けているのが5ナンバーサイズのミニバンの雄「セレナ」だ。2018年、2019年と2年連続でミニバンNo.1の販売台数を獲得。その後は少々低迷したものの、2022年1月には新車販売台数トップ10圏内に返り咲くという、フルモデルチェンジから6年近く経つモデルとしては大健闘している一台だ。

 2018年5月からはe-POWER搭載車が追加、2019年のマイナーチェンジでは、日産の先進運転サポート機能であるプロパイロットの精度が向上、さらに全方位運転支援システムが標準装備に。2020年の仕様変更ではインテリジェントFCW(前方衝突予測警報)が全車標準装備とされるなど、安全性能が格段にアップした。これで長時間の運転や渋滞時の運転がさらに安全に、ストレスなく行えるようになった。クルマの使用頻度が高い人にはセレナは一押しだ。

 また、シートアレンジに技ありポイントが! 前席のセンターコンソールをスライドさせることで、後席を7人乗りから8人乗りへと簡単に切り替えることができるのだ。これが意外とありそうでなかったシステムで、利便性をグンと高めてくれる。さらにハンズフリーオートスライドドアもプラスされ、使い勝手の良さは申し分なし。

 先進機能が満載で、ガソリン車257万6200円~、e-POWER搭載車でも299万7500円~という価格はリーズナブルと言えるはずだ。

 ちなみに、ハイウェイスターのみ3ナンバー車となっている。 

5ナンバーのステーションワゴンを手に入れる最後のチャンス! 「ホンダ シャトル」

クルマの肥大化に異議あり!! 「求む5ナンバー」の人のためのお薦め7選
2019年のマイナーモデルチェンジでは、前後バンパーとフォグライトの形状を変更することで、低重心でワイドなスタイリングに。さらに、Honda SENSINGが標準装備となった

 2022年いっぱいで生産終了が決定している「シャトル」。しかし、5ナンバーサイズのステーションワゴンが絶滅状態というなか、最後の砦と言うべきシャトルは、買いのクルマと言える。

 ベースがフィットということで最小回転半径が4.9m(HYBRID Z・Honda SENSINGは5.2m)と、コンパクトカーと同等の数値。570リッターという5ナンバーサイズ最大級のラゲッジ容量を持ちつつも小回りが利くというのはありがたい!

 ガソリン車で1.5リッター、最高出力132ps/最大トルク15.8kgm、ハイブリッドでエンジン出力110ps+モーター出力29.5ps/最大トルク13.7kgm+モーター16.3kgmというパワーユニットも必要十分。

 先進の安全運転支援システムであるHonda SENSINGが全タイプに標準装備されていて241万560円~277万2000円と、コストパフォーマンスの面でも超優秀。シャトルを新車購入できる期間はあとわずか! 手に入れておいて損のない5ナンバー車と言えるだろう。

取り回し良し、燃費良し、装備充実の「トヨタ アクア」

クルマの肥大化に異議あり!! 「求む5ナンバー」の人のためのお薦め7選
高出力な「バイポーラ型ニッケル水素電池」を駆動用車載電池として世界初採用することで、アクセル操作への応答性が向上し、低速からリニアでスムーズな加速が可能に

 5ナンバー車でダントツの売り上げを誇るヤリス……ではなく、ここはあえて2021年に2代目となったアクア推しで。ハイブリッド専用車種でありながら、日本自動車販売協会連合の2022年1月の新車販売台数では4位につける好調ぶりを発揮している。ただし、SUVのテイストが加えられたアクア クロスオーバーに関しては3ナンバー車となっている。

 最小回転半径4.8mというのは軽自動車に近い数値で、取り回しに問題を感じることはないだろう。

 5ナンバーの小型ハッチバックのハイブリッド専用車種として2011年に登場したアリアだが、正直、初代から今回の2代目の見た目は大きく変わったという感じはない。ただし、燃費が従来型比で約20%向上し、35.8km/Lという低燃費を実現。燃費重視派には2代目がお薦めだ。

 また、安全面も強化が図られ、最新のToyota Safety Senseが標準装備とされている。

 さらに、アクセサリーコンセント(AC100V・1500W)と非常時給電モードが全車に標準装備に。停電など非常時には車両駐車時に「非常時給電モード」にすると家電機器を使用できる。

 操作性・視認性に優れた10.5インチ大型ディスプレイオーディオをトヨタのコンパクトカーとして初採用するなど、快適装備も充実。

 これだけの進化を果たして198万円~259万8000円はかなりのお値打ち価格。ヤリスも同価格帯ではあるが、燃費の良さ、標準装備の充実度や室内空間の快適性を重視するならアクアをお薦めしたい。

次ページは : すべてにおいてバランスがとれた超優等生「トヨタ ルーミー」

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