もちろん、大ヒットしたクルマのコピーもいいけれど、世間でそれほど評価されなかったあの迷車たちにも、それはそれはステキな迷コピーがあった!! 今回は記憶に残る愛すべき迷・名車の数々とツッコミたくなる迷コピーをご紹介!(本稿は「ベストカー」2013年9月26日号に掲載した記事の再録版となります)
文:編集部
■「百恵の、赤い靴」トヨタ・初代コルサ(1979年)
1978年発売のコルサが1979年にマイチェン、CMには山口百恵を起用。ターセルの姉妹車、小型のハッチバックである。
しかし、百恵つったら、やっぱり「真っ赤なポルシェ」じゃないのかねぇ? ポルシェ買えないやつはコルサでガマンしとけってことですか。と強引な解釈をしたくなる。だいたい、赤い靴ってなんなのさ?
世代によっちゃぁ「異人さんに連れられていく女の子の歌」を思い出しちゃうぞ。と、くそ暑いのに頭の中で疑問とぼやきがごった煮になって萎えました。
微妙な成績のコルサだったが、百恵人気で瞬間的に売り上げアップ、「コルサ・百恵セレクション」というバージョンが出たという話も。
【画像ギャラリー】あったあった! こんなコピー・そんなCM!!! 1970年代〜1980年代の迷コピー謎コピーをギャラリーでチェック!(6枚)画像ギャラリー■「お父さんが目立つプライドセダン」ホンダ・初代バラード(1980年)
2代目シビックの姉妹車としてデビューしたバラードは、マイホームパパがちょっとした高級感を求めて買うことを想定した小型セダン。「お父さんが目立つプライドセダン」ってなんだかもの悲しいコピーである。
正直このクルマに乗っていても「パパ目立ってる!」とは家族の誰もいってくれなかっただろうなぁ。はっきりいって可もなく不可もない無難な1台だ。バラードという車名と相まって、哀愁が漂う迷車。
【画像ギャラリー】あったあった! こんなコピー・そんなCM!!! 1970年代〜1980年代の迷コピー謎コピーをギャラリーでチェック!(6枚)画像ギャラリー■「街は、アルトで歩こう。」スズキ・初代アルト(1980年)
初代アルトの発売は、1979年。このコピーは1980年のトルコン2速AT発売時のもの。初代アルトの発売時の価格は、衝撃の激安特価47万円。バブル景気に向かい軽自動車業界にも高級化の波が押し寄せつつあった。が、あえて低コスト設計の名車である。
ウィンドウウォッシャーは手動式、後部座席の背板はベニヤ板! 「中学生が夏休みの宿題で作りました」といった雰囲気のチープ感満載の1台だ。
コピーは「街は、アルトで歩こう」。
クルマなのに「走ろう」じゃないところに「アルトは、走って楽しいとかそういうクルマじゃない! クルマで歩くんだと思ってもらえばちょうどいいっす!」というスズキの奥ゆかしさが感じられて好印象。クルマで歩くって斬新!
【画像ギャラリー】あったあった! こんなコピー・そんなCM!!! 1970年代〜1980年代の迷コピー謎コピーをギャラリーでチェック!(6枚)画像ギャラリー■「烈火の炎」日産・3代目シルビアRS(1982年)
1979年デビューの3代目シルビアが1982年にマイチェンした時のCMには、星野一義氏が出演。
シルビアのエクステリアは直線多めで無骨な男っぽい雰囲気、内装はムーディーでアメリカン。走れるし、デートにも使えるよ! という感じのクルマだった。で、コピーは「烈火の炎」。今となってはやたら暑苦しいコピーだが、人気も燃え上がった。
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