■意外に見られるかも ASLガライヤ
市販を断念しながら、プロトタイプが登録されているクルマはトムスエンジェルT01だけじゃない!
●こんなクルマ
オートバックススポーツカー研究所(ASL)が企画製作し、2001年に初公開。60台程度の事前予約が入っていたようだが、2005年に市販化を断念。スーパーGTに昨年(2012年)まで参戦していたので知名度、認知度は高い。
このガライヤも市販を前提としたプロトタイプが3台程度登録されたという。当時オートバックスの社長だった住野氏、ASLの中心人物だった白木氏のほかオートバックス関係者が所有していた。
日産の2L、直4DOHCのSR20VE(204ps)を搭載。全長3775×全幅1825×全高1185mmのワイド&ショートボディのスポーツカー。
●いまどうなっている?
登録されたプロトタイプはすべて現存。実は本企画担当、今年6月に実車を見てきた。所有者は明かせないが、ハセ・プロのマジカルカーボン&マジカルアートシートを全面張りしてリフレッシュ。この施工によりビカモノに生まれ変わった!
そのほかでは、湘南オートモビル・ビジネス専門学校にガライヤが教材として置かれていたが、同校が2011年に閉校したためそのモデルは消息不明。
学校といえば、大阪産業大学。大阪産業大学のEVプロジェクトの1台がガライヤ。ガンメタのガライヤをEV化、こちらはナンバー取得できていないが、EVレースやイベントに参加しているもよう。この大阪産業大学のEVプロジェクトではガライヤのほかAZ-1もEV化されるなど、やっている先生たちがかなりクルマ好きと見た!
ガライヤ自体の数は少ないが、イベントなどで意外に見ることができるかもしれない。
●残存数……5台!?
■超貴重なパイクカー YMモービルメイツAMI
実際には市販されずプロトタイプのみが登録された2車と違い、実際に限定販売したが非常に数が少ないクルマを紹介。
●こんなクルマ
AMI(アミ)は、ヤマハの100%子会社のベンチャー企業、YMモービルメイツ製のパイクカーで1997年に第1号車を発表している。
オプティをベースにフェラーリF40ルックに仕上げたエクステリアは、“街中で見た人が振り向かずにいられないようなクルマ”というコンセプトの狙いどおり、注目度抜群。実際にはフロントウィンドウ以外はオリジナルという手の込んだクルマだったのだ。
そのため価格も高めで、215万~254万5000円(当時の新車価格)。少量生産ながらベースがオプティということで、ダイハツディーラーのサービスが受けられるというのがセールスポイント。『チケットぴあ』でのみ予約受付という販売方法も独特で、600台の限定販売となっていたが……、実際に売れたのは10台以下(すでにYMモービルメイツがないため、正確な資料がない)。それにしても目標値と実勢値のギャップったら。
●いまどうなっている?
なかなか雲をつかむようなクルマだが、情報筋を頼りにアレコレたぐっていくと、赤が2台と黄色が1台の3台が現存しているもよう。昨年(2012年)神奈川県内で担当が見たのは赤だった。そのAMIのフロントフェンダーにはSFの盾のステッカー、リアにはFerrariのシルバーのロゴが装着され、ここまでやれば、と感心したものだ。
オーナーさん、もしベストカーを見ていたら連絡ください、お待ちしてます。
3台ということで中古車に出回ることはまず考えられないが、ネットオークションに出展されていながら落札されなかった、という情報もある。この時の価格は80万円くらいだったというから、担当ならそのくらいの価格だったら迷わず買う、わけないか。わずか3台しかないクルマゆえ、絶滅危惧種ではあるが、生き残ってほしい。
●残存数……3台!?
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