■今後さらに高値に!? フェラーリF40
パイクカーに続いては本家本元の登場。日本のバブル時代を最も象徴するこのクルマ。
●こんなクルマ
1987年にフェラーリ創業40周年を記念して作られたスペシャルフェラーリで、エンツォ・フェラーリが最後に手がけたクルマとしてマニアからは今でも絶大な支持を受けている。
全長4358×全幅1970×全高1124mmで、484psの3L、V8ツインターボを搭載。当時はその強烈な加速をして、“鼻から脳みそ”が出てくると表現されたりもしたが、600psオーバーも珍しくなくなっている今ではF40の484psもショボい?
350台限定と公表されていたが、オーダーが殺到したため1311台が作られた。このいい加減さもイタリア人気質がにじみ出ていていい。
当時の新車価格は4650万円(買えないけど安っ!)ながら、N・マンセルが所有していたF40はプレミアがついて2億5000万円で取引されて話題になった。コーンズの扱った正規モノは59台だが、並行モノが鬼のように日本に入ってきていたのも事実。
●いまどうなっている?
突然炎上したなんて事件もあったが、F40はやはりそれ相応にツブれて廃車になっているもよう。それでも現在日本には180台くらい存在するらしい(専門店証言)。
2年前くらいに少し中古相場が下がり気味だったが、現在またジワジワと上がってきているというから、買うなら今(←買えるならね)。というのも、フェラーリ初の記念車で、エンツォが最後に手がけたクルマ、あと10年もすればセミクラシックの領域に入るのでF50、エンツォよりもプレミアがつくという。
ちなみに現在の中古相場はピンキリではあるが(ネットなどで検索してもほとんどがASK)、最安値で5000万円前後。
●残存数……180台
■今もマニア御用達 M2 1001
次は世界に誇るジャパニーズオープンスポーツのロードスターの限定車。
●こんなクルマ
1991年に300台限定、340万円でM2が発売。エンジン排気量は1.6Lのままでファインチューニングにより10psアップ、ブルーブラックの特別色、15インチアルミ、ロールバー、エアプレーンタイプの給油口、バケットシートなど専用パーツがこれでもかと奢られていた。
●いまどうなっている?
現在も自らM2 1001を所有するプロフェッショナルドライバーの出来氏はM2 1001について以下のように証言。
「このクルマ“マルイチ”って呼ぶ人が多いんですが、発売当時はオーダーが殺到して、300台に対しその7倍の申し込みがあったそうです。ノーマルのロードスターに比べると340万円の価格は高かったですが、アルミのへら絞りのミラーは左右で5万円しましたし、アルミ製のロールバーなど高額なものがついているだけでなく、エンジンが本当に気持ちよくチューニングされていたのが人気の要因だったと思います。買う人はみんな満足していましたね。
ロードスターの生みの親である立花氏が好きなように作ったクラブマンレーサー的なロードスターですから当然ですね。
現在も愛好家はたくさんいて、大事に乗られていますね。クルマってレースとかに使われるとその数が減りやすくなるんですが、M2 1001はアルミ製のロールバーだったこともありレースでは使えないんです。まぁ、スチール製に換えて出てた人もいますが、残存率はかなり高いと思います。
中古相場はクルマの程度によてピンからキリまであり、走行が1万km前後のモデルなら200万円以上はします。そんなのないと思うでしょ? でもそれが意外にあったりするんです。逆に過走行のクルマだと数十万レベルでしょう。さすがに30万円以下のクルマは見たことはないですね。
中古車屋さんで見かけることもあります。でも入ってすぐに売れる回転のいいクルマじゃないですね。好き者が見つけて買っていくというクルマです。私は中古で買って20年乗っていますが、今後数は減るいっぽうなので大事に乗りますよ。」
●残存数……200台!?
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