■実は非常に先見的だった生産体制
前述したように、カウンタックはその生産開始までの間に、オイルショックという経営を大きく揺るがす大事件が起こり、長い準備期間を要した。
彼らはその間に何をやっていたかというと、不景気でもクルマを作り続けることのできる体制作りをしていたのだ。
当時、同じモデナ地区のスーパーカーメーカーは、ピニンファリーナなどのカロッツェリアにデザインからボディ製造などを外注していた。そしてこれは相当に費用がかかった。
ところがカウンタックに関しては、そのデザインこそベルトーネに在籍していたガンディーニに任せたものの、ボディ、インテリアの製造、ペイントなどの工程をランボルギーニ社内で仕上げる体制を完成させたのだ。
「カウンタックの凄さその3」はあの時代に、外注を減らし、不況時にも存続できる体制を確立していたことである。
そんな未来を見据え、独自のカラーをひたすら追求するランボルギーニとしてのポリシーがあったおかげで、幾たびもの経営危機を乗り越えて、今も輝かしいブランドであることができるのだ。
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