歳を重ねるごとに日々の流れが早く感じるのは誰でも同じ。いつの日か自分も高齢者になるときがやって来る。だったら、いまのうちに知っておきたいのが“高齢者にもやさしいクルマ”。そう、備えあれば憂いなし!
文/FK、写真/スズキ、トヨタ、日産、ホンダ
【画像ギャラリー】今から考えておきたい!! 高齢者でも安心して乗れるクルマはこれ!!(15枚)画像ギャラリー■高齢者にやさしいクルマ選びを考える
2024年9月15日に「我が国の総人口」が総務省から発表されたが、そのなかで語られているのが、1950年以降一貫して続いている高齢者の増加だ。
日本の総人口は2023年に比べて59万人が減少しているのに対して、65歳以上人口は3625万人と前年に比べて2万人増加し、過去最多を記録。65歳以上の人口が総人口に占める割合も29.3%で、こちらも過去最高となっている。
いっぽう、国土交通省が発表した2024年7月末時点での日本における自動車保有車両数は8287万6295台でアメリカや中国に次ぐ高い数値を示している。
そうなると、今後注視しなければならないのが“高齢者”に対するケアであることは、火を見るよりも明らかだということ。
高齢者が自ら運転するにせよ、高齢者を乗せるにせよ、高齢者に寄り添ったスペックを有したクルマのニーズが、いままで以上に高まってくることは大いに予想される。
では、高齢者に寄り添ったスペックとは何か?
事故のリスクを低減する安全装備が充実したクルマであったり、乗り降りがしやすいなど身体への負担が少ないクルマであったり、運転しやすくて小回りが利くクルマであったり……と枚挙に暇がない。
最近のクルマはどれをとっても安全装備が充実していることは周知のとおりだが、ここではいずれは誰もが当事者となる高齢者になったときに安心して乗れるクルマをピックアップ。
“カッコいい”や“速い”もいいけれど、これからは今まで以上に“安心・安全”に気を配ることもお忘れなく!
【画像ギャラリー】今から考えておきたい!! 高齢者でも安心して乗れるクルマはこれ!!(15枚)画像ギャラリー■身体的な衰えをフォローする装備が充実「トヨタ・ヤリス」
2020年2月にデビューしたヤリスは、一般社団法人日本自動車販売協会連合会が発表した直近過去5年の年別ランキングにおいて4度のNo.1を獲得する国産車の絶対王者。
コンパクトカーならではの軽快なハンドリングを活かしつつ、上質な乗り心地を実現しながらも比較的リーズナブルとくれば人気が出ないわけがない。
加えて、ヤリスでは最新の安全・安心技術も備えたクルマとしての評価も高い。
例えば、スイッチを押すだけで駐車操作を支援してくれる“アドバンストパーク”はヤリスがトヨタ車で初めて採用した高度運転支援のひとつ。並列バック&前向き駐車、並列前向き&バック出庫だけでなく、縦列駐車や縦列出庫もでき、メモリ機能を使うことで白線・隣接車両がない駐車場でもアシストが可能という優れモノである。
また、進化を続ける先進の予防安全パッケージ“Toyota Safety Sense”が導入されていることも大きなポイント。
プリクラッシュセーフティ、レーントレーシングアシスト、レーンディパーチャーアラート、レーダークルーズコントロール、オートマチックハイビーム、ロードサインアシスト、プロアクティブドライビングアシスト発進遅れ告知機能といった各種サポート機能は、高齢者の強い味方になるはずだ。
加えて、ウェルキャブシリーズとして35kgまでの車いすをラゲージルームへスムーズに収納できる車いす収納装置付車も設定。タイプIには助手席が回転しながらチルトするターンチルトシートが標準装備となっている。
さらに、タイプIIには運転席ではターンチルトシートを標準装備するなど、身体的な衰えをサポートする至れり尽くせりの機能が用意されている。
2024年1月に行われた一部改良でもプリクラッシュセーフティの検出対象範囲を交差点での出会い頭時の車両や自動二輪車にまで拡大するなど、安全性能がより高められている点にも注目したい。
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