■これはちょっと反則じゃないの? なロードカー
●ダウアー 962LM
最後に登場するのは、レースカーにルーツを持つ公道車ではなく、生粋のレーサーを公道用にして市販してしまったクルマだ。
ポルシェがル・マン24時間レースに代表される耐久レース用に開発した962は、そのル・マン制覇をはじめとする輝かしい成績を残すとともに、世界各国のプライベートチームにデリバリーされる“市販車”だった。
つまり、一般的なレースモデルに比べて製造台数が多いのも962の特徴のひとつ。
その962もやがて時代遅れになり、レース規定も変わったためにサーキットから姿を消すことになった。
そんな962を入手して、なんと公道車両に仕立てて認可を取得してしまったメーカーがある。
ドイツの元レーシングドライバー、ヨッヘン・ダウアーが設立したダウアー・シュポルトワーゲンがその会社で、公道仕様への変更は最小限にとどめ、耐久レースを戦ったほぼそのままの姿で1994年から市販を開始した。
なお、この962LMは市販車ベースとなったル・マン新レギュレーションの裏をかいて1994年の同大会に出場し、ちゃっかり優勝を実現している。
最終的には10台を超える962LMが製造され、各オーナーの元に旅立っている。
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コメント
コメントの使い方こうしてWRXが並び立てて貰えていると嬉しい反面、いっそうWRCに戻って面目躍如してほしい気持ちが強くなります。
数年前までは先代WRX STiが国内ラリー等で走っていたのでまだ良かったのですが、GRヤリス登場後は席巻されてしまって影薄いってもんじゃない。
あとこの記事内容だと、962LMよりも962CRの方が沿っている気がします。