2024年2月、プジョーのフラッグシップモデル「508」のマイナーチェンジ版が発売された。プジョーらしいスポーティなスタイリングに斬新なデザインが採用された、魅力あふれる新型508だが、日本にはファストバックサルーン(セダン)しか導入されず、SW(ワゴン)は設定されなかった。
ただ、そのサルーンも、すでにホームページ上のラインアップから消えてしまっており、日本では新型508を購入することはできない。チョイ悪欧州ステーションワゴン好きにとっては悲報でしかないが、特にステーションワゴンは、サルーンと共通のイケイケのフェイスに加えて、ワゴンならではの美しいフォルムを持ち、かなり魅力的なモデルだ。新型508SWの魅力をお伝えしよう。
文:立花義人、エムスリープロダクション/写真:STELLANTIS
【画像ギャラリー】日本ではもう見られない!?? イケイケ顔の美しいサルーン&ステーションワゴン プジョー「508」(18枚)画像ギャラリー大胆で革新的なフロントマスクと、ワゴンならではのフォルムが美しすぎる
日本では、2024年2月29日に発売となった、プジョー新型「508」ファストバックサルーン。プジョーのトレードマークであるライオンのかぎ爪を模した3本のライトや、バンパーに溶け込んでいく精緻なデザインのフロントグリル、グリルに向かって消えていくように配置された極薄型LEDマトリクスヘッドライトなど、大胆で革新的なフロントマスクは、サルーンとステーションワゴンで共通だ。
サイドビューについては、18インチの新デザインアルミホイール「エフェラ」は同じだが、ステーションワゴンはゆったりと弧を描くルーフラインから自然に流れるテールゲートの処理が美しく、後端に向かって絞り込まれたガラスエリアが、スポーティな印象を与えている。
ステーションワゴンの全長は4,790mmとサルーンより40mm長くなっており、ワゴンならではのゆとりを感じさせるフォルム。リアビューには、セダンと同様にシーケンシャルウインカーを備えた水平基調の3本爪デザインと、ブラック処理された中央のパネルにダークバサルトグレーのPEUGEOTエンブレムが配置され、ワイド感が強調されている。
日本のサルーンのパワートレインは1種類のみだったが、本国では豊富にラインアップ
インテリアのデザインはサルーンと同じで、トグルタイプのシフトノブや10インチのタッチスクリーン、すでに熟成の域に入っているi-Cockpit、新しいインフォテインメントシステムである「i-Connect Advanced」が導入されている。
日本で販売されていた508サルーンは、1.6Lガソリン(180hp)+モーターのハイブリッド1種類のみのパワートレインだったが、本国では150hpと180hpのエンジンにモーターを組み合わせたFFのプラグインハイブリッド、そして200hpのエンジンと81kWのフロントモーター、83kWのリアモーターを組み合わせたAWDのプラグインハイブリッド、さらに1.2L 直3ガソリンエンジン、1.5L 直4ディーゼルエンジン、仕向地によっては1.6L 直4ガソリンエンジン(218hp)など豊富なパワートレインが用意されている。
ラゲッジ容量については、サルーンが487〜1,537Lであるのに対し、ステーションワゴンは530〜1,780L。バンパーの下に足を入れるだけでテールゲートを開けることもでき、ラゲッジ内には12Vソケットのほか、2つのLEDライト、収納用のネットやバンド、フックが装備されており、実用性も申し分ない。
コメント
コメントの使い方Peugeotは今の日本で一番勢いのある外車メーカーだと思いますが、それでもセダンは苦戦してしまうんですね。
外装デザインの現代的解釈が欧州車随一で、内装もDSみたいな過剰さや傷付きやすさが無い使いやすさ重視、シート含め質感が高い。
パワートレインがどれも力不足な点以外は、総合力の高い車たちだと思います。ワゴンだけ導入していたら差別化できて売れていたかも?