1983年に登場した5代目トヨタ カローラ&スプリンターに設定されたレビン&トレノ。AE86としておなじみの両車に、トヨタは最新技術を盛り込んだコンセプトモデルを提案。令和の世に再臨した「AE86改」とはどんなクルマなのか!?
※本稿は2024年11月のものです
文:ベストカー編集部/写真:奥隅圭之
初出:『ベストカー』2024年12月26日号
■レビンをベースに6速MT+モーター化:AE86 BEV Concept
AE86型レビンをベースにコンバージョンEVとしたモデル。4A-Gエンジンが搭載されていた位置に置かれるモーターは、北米向けタンドラハイブリッドに搭載されるモーターで、最高出力95kW(114ps)、最大トルク150Nm(15.3kgm)を発揮する。
モーターはマウントブラケットなどの形状を工夫することで、車体側のクロスメンバーなどを加工することなく搭載している。車重は1090kgで前軸重が530kg、後軸重が560kgとなる。GR86用の6速MTを組み合わせ、運転の楽しさを表現。
●AE86 BEV Concept ここがポイント
・北米向けタンドラハイブリッド用モーターをエンジンルームに搭載
・バッテリーはレクサスNX PHEV用で18.1kWh
・GR86用6速MT搭載
●AE86 BEV Concept 主要諸元
・全長:4200mm
・全幅:1625mm
・全高:1270mm
・ホイールベース:2400mm
・車両重量:1090kg
・前軸集/後軸重:530kg/560kg
・バッテリー:レクサスNX PHEV用リチウムイオン
・総電圧:355.2V
・バッテリー容量:18.1kWh
・最高出力:129ps(95kW)
・最大トルク:15.3kgm(150Nm)
・トランスミッション:6MT(GR86用トランスミッション)
・フロントサスペンション:ストラット
・リアサスペンション:4リンク式
・タイヤサイズ:185/60R14
※車体サイズ、車重は車検証の数値によるものです
■トレノをベースに最新エンジン搭載:AE86 G16E Concept
GRヤリス用に開発された直列3気筒1618ccのG16EエンジンをNA化して搭載。NA化するにあたり、10.5の圧縮比やピストン、カム形状などはいっさい変更していないという点が興味深い。エキマニは美しいタコ足だ。最高出力114ps/7000rpm、最大トルク16.3kgm/3200rpmを発揮する。
4A-Gよりもエンジン全高が高くヘッドがフードに干渉するため、フード内側形状を加工しているが、外観に影響はない。トランスミッションはオリジナルの5速MTを活かす。
●AE86 G16E Concept ここがポイント
・GRヤリスなどに搭載する直3、1.6LエンジンをNA化して搭載
・トランスミッションはAE86オリジナルの5速MTをそのまま採用
・オリジナル同様5人乗り
●AE86 G16E Concept 主要諸元
・全長:4215mm
・全幅:1625mm
・全高:1290mm
・ホイールベース:2400mm
・車両重量:980kg
・前軸集/後軸重:530kg/450kg
・エンジン:直列3気筒DOHC G16E型
・ボア×ストローク:87.5×89.7mm
・総排気量:1618cc
・圧縮比:10.5
・最高出力:114ps/7000rpm
・最大トルク:16.3kgm/3200rpm
・トランスミッション:5MT(オリジナルAE86用)
・フロントサスペンション:ストラット
・リアサスペンション:4リンク式
・タイヤサイズ:185/60R14
※車体サイズ、車重は車検証の数値によるものです
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