【大型台風だけじゃない災害への対策の重要性】クルマに 関する事前の備えはどうするべきか!?

 近年、日本では自然災害に多く発生している。被害が出るのは地震だけでなく、2019年では台風15号、19号などが広域に大きな爪痕を残すこととなった。

 不意の災害に備え、クルマをもっと活かして、災害時の生活に役に立てることはできないか? ということを普段から考えておくことが重要になってきている。

 そこで今回は、台風など事前に情報がつかめる災害に対して、事前にどうしておくのがよいのかについて取り上げたいと思う。後半には、地震など不意にやってくる災害にも役立つ情報があるので、ぜひ参考にしていただきたい。

文:国沢光宏/写真: AdobeStock、HONDA、ベストカー編集部
ベストカー2019年11月26日号


■情報が得られる災害時は、来襲4日前からが勝負所

 大きな自然災害のあと、必ずガソリンスタンドに行列ができる。東日本大震災の時は10日間くらいガソリン不足になったし、千葉県を襲った台風15号もガソリン不足に陥り、給油制限したり、給油まで長い時間待たされるという状況。東日本に水害をもたらした台風19号は、台風来襲の前々日くらいからガソリン不足になっている。

 そんな状況を見て、私は「予測できない地震についちゃしかたないが台風なら事前に対応できるのに」と思う。私のWebでは4日前に入れようと書きました。

 人工衛星がなかった50年前や、インターネットによるリアルタイム情報のない20年前なら、台風被災を予想できなかったことだろう。今や素晴らしく精度の高い情報が数日前にわかる。台風19号だって、私ですら前述のとおり4日前に警鐘を鳴らせるほどの情報量だった。

 この時点で、台風来襲直近にガソリンを入れようと考える人が多数出てくるという予想など簡単にできる。だからこそ早めの燃料満タンを推奨した次第。水曜日はスタンド空いてました。

 地域によっても異なるけれど、木曜日の午前中くらいまで普通に入れられた。テレビなど台風の危険度を強くアピールするようになった、木曜日の午後からスタンドは混み始める。金曜日になると、売り切れのスタンドが多くなってくる。

 台風が来る前に入れた人はまだよかったと思う。テレビなど大手メディアで、危険度をアピールしなかった関東地方以外で水害に遭った地域は、台風去った翌日からガソリン&軽油の入手難になってしまう。

水害だけでなく、千葉県内では電信柱が折れるなどして、広域で長期間停電した(画像はイメージです)

 どうしたらいいか。こらもう簡単。信頼できるニュースや天気予報を入手することです。今やこの記事を読んでいる人は「ネットにアクセスしない」ことなどありえないと思う。おそらく皆さん情報を入手していることだろう。そのなかで「正しい」と信じられるサイトを探すことが重要です。台風の4日前の時点から備えをしておけば、最悪の状況にはならなかったと思う。

 参考までに書いておくと、私が推奨したのは、【1】燃料満タン 【2】できればガソリン携行缶を用意し満タンにしておく 【3】クルマから家庭用100Vを取れるインバーターの準備 【4】自分のクルマを高台に避難させる、の4点。

自宅に発電機を備えておければ一番だが、そういったものが用意できない人はDC/ACインバーターを購入しておくことをお薦めする。バッテリーから直接電力供給すれば、消費電力の大きい電化製品にも対応できる

 こいつを実行してくれれば自分のクルマを水没させないで済み、被災後速やかに移動手段を確保できる。スマートフォンなど充電することだって可能。最悪、クルマで一時的に被災地を離れるというチョイスもいいんじゃなかろうか。クルマさえあれば向かうところ敵なしだ。

 ということで今回被災しなかった読者諸兄も、自分の時に備え準備しておくことを薦めたい。まず台風ならガソリンは3日前までに満タンとしておくべし! その上で、20L程度の携行缶くらいのガソリンを備蓄しておくといい。半年に一度くらい入れ替えておくと安心です。

 また、家庭用100Vを確保できるインバーターを買っておいて損なし。ネット通販なら5000円くらいから買える。シガーソケットからなら120Wまで連続して電気を取れます。

カセットボンベを燃料にして発電できる発電機も発売されている。こちらはホンダの「エネポ EU9iGB 900VA」、実勢価格11万円。ガソリンほど保管に気を使わなくてよいのが利点だ