【販売帝国トヨタでも失敗!!】トヨタでも売ることが難しかったクルマ 5選


■WiLL サイファ(販売期間:2002~2005年)

「WiLL」はトヨタを筆頭に、花王やアサヒビール、現・パナソニックの松下電器産業、近畿日本ツーリストなどが参加して行われた異業種による合同プロジェクトである。

 ターゲットとするのは、新しい感覚の商品に興味を持っているニュージェネレーション層だ。トヨタはWiLLシリーズに「Vi」と「VS」を送り込み、2002年10月には第3弾の「サイファ」を投入した。ベースとなっているのは初代ヴィッツのプラットフォームで、デザインコンセプトは「ディスプレイ一体型ヘルメット」である。

 エンジンは、FF車が1.3Lの直列4気筒ハイメカツインカム、4WDは1.5Lのハイメカツインカムだ。トランスミッションは4速ATを組み合わせた。個性的な内外装のデザインとともに注目を集めたのは、トヨタ初となる車載情報通信サービスのG-BOOK対応モデルとしたことである。

 カーナビを標準装備し、今につながるカーコネクティッドを先取りした。また、カーリースプランも用意している。これも驚きだ。利用するユーザーは多かったが、採算割れは誤算だった。

 狙いはよかったが、価格はヴィッツよりかなり高かったから、販売は低空飛行を続けていた。2代目のヴィッツが登場し、WiLLプロジェクトにも陰りが見えてきた。そこでWiLL サイファは2005年春に販売を打ち切っている。近未来のシステムを先取りしたことは評価したいが、ちょっと先走りしすぎたようだ。

■オーパ(販売期間:2000~2005年)

 オーパは新感覚のファミリーカーである。セダンとワゴンのクロスオーバーで、コンパクトなボディサイズなのにホイールベースは2700mmと長かった。

 姿を現したのは、1999年秋に開催された東京モーターショーのトヨタブースだ。プラットフォームはV50系「ビスタ アルデオ」のものを用いている。クリーンなスタイリングだけでなく、高効率のパッケージングも注目を集めた。2列シートの5人乗りだが、キャビンは広い。後席はスライドするから足元は広く、快適だ。前席と後席のシートを色違いとしたことも新しい。

 2000年5月に発売された時のパワーユニットは1.8Lの直列4気筒DOHCである。コラムシフトの4速ATを採用したからミニバンのようにウォークスルーが可能だ。

 夏にD-4と呼ばれる2Lの1AZ-FSE型直噴エンジンを追加設定した。このエンジンに組み合わせたのは、トヨタ初のスーパーCVTだ。走りの実力も思いのほか高かったから評判はよかった。

 が、保守的なセダン派は敬遠したし、装備もそれなりのレベルにとどまっていたからプレミアムを期待する人たちもスルーしている。当然、販売は下降線をたどった。そのため2005年に販売を終えている。

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