日産復活の鍵を握る「e-POWER」の長所と短所と「これから」

高速燃費を改善する、ドラスティックなアイテムが欲しい!!

 日産としても、最新のe-POWER車において、VCターボ化や小型化などのエンジンの改良、制御ロジックの改善、車体軽量化など、いくつも方策を投入してはいるが、根本的な弱点解消には至っていない。

 やはり、ドラスティックに変えるアイテムが必要なタイミングであり、それはやはり、高速走行時に直結モードとなる駆動システムを投入することだと筆者は思う。シリーズ式ハイブリッドの簡素かつ安価というメリットは魅力的ではあるのだが、やはり、若干コストアップしようとも、ホンダのe:HEVのような高速走行時の燃費低減策が必要なのではないかと思う。

 それができなのであれば、ポルシェタイカンなど一部の海外BEVが採用している高速走行向けの2段ギアボックスが欲しい。この2速ギアボックスを提供しているドイツのサプライヤーZFによると、BEVの航続距離を約5%伸ばすことが可能だという。

 課題となるのはコストだが、簡易かつ安価なシステムを開発することができれば、シリーズ式ハイブリッドが生き残る道となりうるだけに、期待は高まる。せめて、400万円以上の上級車向けには標準設定するなど、何かしら手を打たないと、e-POWERは燃費が弱点だといわれ続けてしまいかねない。日産開発チームの活躍を期待している。

【画像ギャラリー】日産がんばれ!! グローバルでe-POWERが設定されている現行モデル(29枚)画像ギャラリー

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