ハイブリッドの登場でクルマの燃費は大きく向上し、スペック的には1000kmを無給油で走破可能なクルマもある。その中から、ここではSUVに的を絞ってご紹介。長距離走破が可能という個性はSUVの大きな魅力となるはずだ!!
※本稿は2024年12月のものです
文:渡辺陽一郎/写真:スバル、日産、三菱、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年1月10日号
※燃費の数値は、最も燃費が優れたグレードのWLTCモード燃費、( )内は燃料タンク容量です
スバル クロストレック(S:HEV) 18.9km/L(63L)=1190.7km
ストロングハイブリッドのS:HEVは、2.5Lエンジンがベースで駆動方式は4WDのみだ。WLTCモード燃費は18.9km/L。
従来から設定されていたマイルドハイブリッドのe-BOXERは、4WDのWLTCモード燃費が15.8km/Lだから、S:HEVは燃費が20%向上する。燃料タンク容量は、e-BOXERは48Lだが、S:HEVは63L。そのために1回の給油で1191kmを走れる。
【画像ギャラリー】「1000km倶楽部」で遠いあの街へ行きたい!! 無給油で1000kmを走破する燃費性能を持つSUV(24枚)画像ギャラリー日産 エクストレイル(e-POWER) 19.7km/L(55L)=1083.5km
エクストレイルはe-POWERのみを搭載するSUVで、4WDは後輪にも動力性能に余裕のあるモーターを搭載する。そのために4WDの人気が高く、WLTCモード燃費は18.4km/Lと良好だ。燃料タンク容量は55Lで、1回の給油により1000km以上を走れる。
SUVは長距離移動の機会が多く、積雪地域では給油所(ガソリンスタンド)も少ない。1000km以上を走れるメリットは大きい。
【画像ギャラリー】「1000km倶楽部」で遠いあの街へ行きたい!! 無給油で1000kmを走破する燃費性能を持つSUV(24枚)画像ギャラリー三菱 アウトランダー(PHEV) 17.2km/L(53L)+102km=1013.6km
アウトランダーPHEVが給油されたガソリンを使って走る時のWLTCモード燃費は、売れ筋グレードが17.2km/Lだ。燃料タンク容量は53Lだから、1回の給油で走行できる距離は911.6kmになる。つまり1000km以下だが、PHEVだから充電も可能だ。
充電された電気で走れる距離は102kmなので、合計なら航続距離1000kmを超える。
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