2024年11月29日、国立競技場にて日本初公開されたランボルギーニ テメラリオ。2023年発表のレヴエルトに続くハイパフォーマンスEVとなる。「電気でも速けりゃ文句ないだろ?」とばかりにランボルギーニが送り出す最新の猛牛を見よ!!
※本稿は2024年12月のものです
文:プリウス武井/写真:中里慎一郎、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年1月10日号
電化してもランボはランボ!
2024年11月29日、カリフォルニア・モントレーカーウィークで公開されたウラカンの後継モデル「テメラリオ」のジャパンプレミアが国立競技場で開催された。さかのぼること13年前の同じ日、アヴェンタドールもここでお披露目されたことを回想するメディア関係者も多いはずだ。
ウラカン以来、実に10年ぶりの「ベイビーランボ」となるテメラリオだが、スーパースポーツカーにおいて先代を超えるスペックは必須で、目の肥えたセレブたちの購買意欲を刺激するために、これほどの歳月を費やすのがランボルギーニの流儀だ。
新たな猛牛に搭載されたエンジンは、2023年3月29日に発表された12気筒フラッグシップ「レヴエルト」に続きHPEV(ハイパフォーマンスEV)を採用したV型8気筒。
排気量3995.2ccに2基のターボを用いてエンジン最高出力は800馬力と、自然吸気を搭載したウラカンEVOより160馬力向上。
そこに3基のモーターを組み合わせ、システム総出力は920馬力を発生する。0-100km加速は2.7秒で、ウラカンEVOより0.2秒も短縮。トップスピード343km/hは、レヴエルトに匹敵する。
とかく速さが注目されがちだが、個人的にはシャシーやパワートレーン、サスペンションの進化と、現在のスーパースポーツカーに求められる空力性能、そして制動性が気になるところだ。
テメラリオのメインフレームは、フルアルミニウム製で高強度合金のハイドロフォーム用材料を初採用し、車両の乾燥重量は1690kg。恐らく日本仕様の総重量はレヴエルトと変わらない2t近い重量になるのだろう。
ちなみに100-0km/h制動は32m。車両重量は増したが、制動距離はウラカンEVOと同等なのは、ブレーキシステムの進化が伺える。
今回、車両価格や日本デリバリー時期の発表はなかったが、今後、試乗できるタイミングがきたら「スーパーカー劇場」でインプレッションをお伝えしたい。
●ランボルギーニ テメラリオ 主要諸元
・全長×全幅×全高:4706×1996×1201mm
・ホイールベース:2658mm
・車両重量:1690kg
・エンジン:V8 DOHC ツインターボ+モーター
・総排気量:3995.2cc
・エンジン最高出力:800ps/9000-9750rpm
・エンジン最大トルク:74.4kgm/4000-7000rpm
・フロントEアクスル:299ps/3500rpm
・最高出力(複合):920ps
・トランスミッション:8速DCT
・最高速度:343km/h
・価格:日本価格非公表
コメント
コメントの使い方購買層から圧倒的に外れてる自分が言うのもなんだけれど、いろいろと重くなってく車体を、0.2秒速いとか制動距離は同等ですとか滑稽過ぎて自作自演レベル。
将来的には車重5tありますが速さもブレーキも遜色ないですとか言ってんのかな…。