70年の間にはいろいろあった!!  ちょっとばかり[トンがったクラウン]たち

■高級サルーンの常識を破る斬新なカラーを追加 14代目

祝! 生誕70周年!! 保守的だなんて言わせない! ちょっとばかり[トンがったクラウン]たち
アスリートG系をベースに1カ月の期間限定で発売された特別仕様車「ReBORN PINK」は、特別塗装色モモタロウを採用。眩しいほどのショッキングピンクは従来のクラウンのイメージを覆すもので、大きな話題を呼んだ

 高速道路のSA&PA、商業施設やスーパーマーケットの駐車場を見ればわかるように、日本ではホワイトやブラック、シルバーといったボディカラーが人気だ。

 この傾向はカテゴリーに関係ないが、特にセダン系は顕著。そんな風潮を覆すかのように、14代目クラウンには驚きのボディカラーが登場した。

 2013年8月にリリースされた特別仕様車「ReBONE PINK」は、その名のとおりピンクのボディカラーを採用。「モモタロウ」と名づけられたそれは鮮やかなピンクで、オジサン世代は戸惑ってしまうこと間違いなし。

 さらに、内装はテリー伊藤氏がカラーコーディネートを手がけ、「PINK SUPRISE」をキーワードに各所にピンクを取り入れている。

 また、2015年にはクラウン誕生60周年を記念して特別仕様車「空色エディション」「若草色エディション」を発売。それぞれスカイブルーとライトグリーンのボディカラーが斬新で、それまでのクラウンとは全く違う世界観を表現している。

 大型サルーンに、こうしたヴィヴィッドな色味を採用したトヨタに拍手を送りたい。

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■4つのバリエーションで新たなクラウン像を作り上げる 16代目(現行)

 クラウンのなかで最も大きく変わったのは、やはり現行16代目だろう。保守的という言葉とは正反対な、革新的と言えるような大きな変身を遂げたのだ。

 2022年7月に先陣を切ってデビューしたのが、セダンとSUVを融合させた「クロスオーバー」。スタイリッシュなフォルムとリフトアップスタイルが特徴的で、一直線につながるヘッドライトやテールランプが先進的だ。

 続いて登場した「スポーツ」は、エモーショナルなスポーツSUVを目指し、力強さと優雅さを両立させたデザインとスポーティで躍動的なデザインを融合。

 「これがクラウン!?」と疑いたくなるようなルックスは、多くの人にインパクトを与えたのである。

 クラウン本来の姿である「セダン」は、ニューフォーマルという新たな価値観に挑戦した野心的なモデル。16代目で唯一伝統を守ったバリエーションだが、枠にとらわれないスタイリングは従来のクラウンとは一線を画すものだ。

 今か今かと待ち望まれながら、いまだに正式デビューを果たさないのが「エステート」。

 11代目以来の復活だが、今度はワゴンとSUVのクロスオーバーとして生まれ変わるもよう。今春発売予定との情報もあり、その全貌が明らかになる日も近いだろう。

 かくして、デビュー前から懐疑的な声も多かった16代目だが、イメージチェンジは今のところ成功。新たな層を取り入れ、活躍の場を広げるはずだ。

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