[ミニ]の新エース爆誕!?!? [EV]もイケちゃったらいよいよ[ミニ]の時代か

[ミニ]の新エース爆誕!?!? [EV]もイケちゃったらいよいよ[ミニ]の時代か

 クーパーとカントリーマンのフルモデルチェンジも記憶に新しいなか、まったくのニューモデル「エースマン」がデビューした。クーパーとカントリーマンの中間サイズで、ミニ初のBEV専用モデルだ。どんなクルマに仕上がっているのか!?

※本稿は2024年12月のものです
文:キムラ・オフィス(木村好宏、J.Meiners)/写真:BMW、ミニ ほか
初出:『ベストカー』2025年1月10日号

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MINIの電気自動車専用モデル「エースマン」登場

ブランド初の電気自動車専用モデルとなるミニ エースマン
ブランド初の電気自動車専用モデルとなるミニ エースマン

 日本やアメリカにおける電気自動車(BEV)の販売状況は踊り場と表現されるほど停滞している。私が考えるに今、もっとも高いハードルになっているのは充電インフラよりも車両価格だ。

 今は補助金というオブラートで包まれているが、政府の補助がなくなったら厳しい現実に直面するはずだ。

 こうした難関を乗り越えるために欧州メーカーはいろいろと計画し、最近になって廉価なモデルが徐々に送り出されてきている。

 今回、紹介するエースマンはBMWグループのミニ部門が初めて上市するBEV専用車で、ベースモデルは価格約3万ユーロとプレミアムブランドとしては手に入れやすい。

 ちなみに欧州でのBEV価格のボーダーラインは2.5万から3万ユーロ(約400万円~485万円)以下と言われている。この価格を達成できた大きな要因は「開発を中国のパートナー、長城汽車で行ったことにある」と開発担当は語っている。

 風力発電によって電気エネルギーの多くを得ているEV好環境のデンマークで開催された試乗会に登場したエースマンのスリーサイズは、全長4079×全幅1754×全高1514mm、でクーパーとカントリーマンの中間に位置する。

 エクステリアデザインはミニのアイコン(丸形ヘッドライトなど)から脱却しているが、ダミーグリルの形状やプロポーションはミニらしさを演出。インテリアではダッシュボード中央の円形ディスプレイが最新のミニを主張している。

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ウリである「ゴーカートフィーリング」も健在

最新ミニシリーズと共通のシンプルで温かみのあるデザインのインテリアは、中央に配置された円形センターディスプレイが特徴
最新ミニシリーズと共通のシンプルで温かみのあるデザインのインテリアは、中央に配置された円形センターディスプレイが特徴

 キースターターをONにしてスタートする。試乗車はエースマン「E」。すなわちスタンダード仕様で、フロントに搭載して前輪を駆動するモーターは184ps/29.6kgmを発生、1670kgの5人乗りボディをスムーズに力強く前進させる。

 カタログ上の性能は0~100kmが7.9秒、最高速度160km/h。また航続距離は条件によって230km~310kmを約束している。

 ICE搭載モデルでも謳い文句になっている「ゴーカートフィーリング」すなわちステアリングを切った瞬間にスパッと方向を変える特性は上手く残されていると同時に、床下に搭載されているバッテリーによる低重心化で安定性がさらに増している。

 一方、車両のクォリティ面は、ミニの揺りカゴである英国のオックスフォード工場で作られるだけあってこれまでどおり。リサイクル材料を上手く使いながら、現代的な高いスキルをもって仕上げられており、ICEを所有しているミニファンをも間違いなく納得させるだろう。

 なお、日本での価格はEが491万円、SEは556万円。ミニブランドとしてはリーズナブルだ。

●ミニ エースマン E(日本仕様)主要諸元
・全長×全幅×全高:4080×1755×1515mm
・ホイールベース:2605mm
・車両重量:1670kg
・駆動方式:前輪駆動
・最高出力:184ps/5000rpm
・最大トルク:29.6kgm/1000-4000rpm
・航続距離(WLTCモード):327km
・タイヤサイズ:205/55R17
・価格:491万円

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