おなじみの自動車ジャーナリストのみなさんに「2024年に乗ったベストな一台」をうかがうこの企画。縛りは「2024年に乗った」。このひとつだけ。みなさん多彩な一台を挙げてくれるが、大井貴之氏のベストな一台もスゴかった!!
※本稿は2024年12月のものです
文:大井貴之/写真:日産、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年1月26日号
大井貴之氏が選んだ「2024年に乗った最高のクルマ」……箱D選手権のB310サニー
ナンバーワンはB310型サニーの箱D仕様。フルチューンのジムカーナ仕様で、JAFカップジムカーナで走らせたマシン。
1500ccのA15をベースにフルチューンされた9000rpmを許容するエンジンは最高出力170ps、車重は730kg。タイヤはヒルクライム用に作られたスーパーソフトコンパウンドのAVON製バイアススリック。
直管のサイドマフラー、ウエーバーの吸気音……何もかもが刺激的なのだが、一番の魅力は、その運転の難しさだ。
ABSやトラコンといった電子制御がないのは当たり前で、ボディは緩く、ハンドリングは不正確。ウエーバーを扱うスロットルコントロールは繊細さが求められるうえ、高回転をキープしなければまともに加速しない。
勝負の相手はAE86や4A-Gに換装したKP61。パワー的には圧倒的に不利なのだが、軽量コンパクトで重心の低いOHVのメリットもありブレーキングからコーナリングの速さで勝負ができる。
この時代のクルマはどれも癖が強いというか癖の塊。とても厄介なシロモノなのだが、そいつが手の内に入った時の気持ちよさは格別!
【画像ギャラリー】チョイスのクセがすごい!! 大井貴之氏が選んだ「2024年に乗ったベストな一台」は日産 サニーB310箱D選手権仕様!!(16枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方文字数の関係や手間もあるかと思うけど、有名どころだけでなく、できれば全車で「(○代目)型式+車名」(例:9代目HA37s型アルト)で表記してほしいですね