■アルミハイブリッドボディで大幅に軽量化

今回エクステリアデザインは公表されなかったがボディとシャシーについては重要な発表があった。
新型Cクラスはアルミや超高張力鋼板を積極的に採用し、現行のCクラスよりもボディシェルで70kg、クルマ全体で100kgの軽量化を達成している。
特にアルミをルーフやショックアブソーバーのマウント部に積極的に使い、その利用率は現行Cクラスに比べ約5倍だという。
アルミで生産性や安全性は大丈夫なのかと思うが、適材適所に使用し、リベットではなくインパクトジョイント技術による接合部分を増やし、生産性を大幅に向上させている。
また衝突安全性に関してもさらなる高い安全性を確保。高強度キャビンや特別に開発されたアルミハイブリッドによるクラッシャブルゾーン、フロントエンド、リアにかかる力の消散経路の最適化などメルセデス独自のノウハウで80km/hからの後突試験でも後席や燃料タンクの変形がないことが確認されている。
軽量になったぶん、走りにも期待が高まるが、シャシーは完全に新設計となり、フロントサスペンションも新設計の4リンクになるということだ。またクラス唯一のエアサス「AIRMATIC」を選べるようになることもトピックになろう。
ちなみにエンジンについてはインフォメーションはないが、メルセデスと日産の提携で開発された2Lリーンバーンターボエンジンのほかアドブルーと呼ばれる尿素SCRシステムを使ったディーゼルのラインアップがあることは間違いない。
W205新型Cクラスは、デトロイトモーターショーで公開された後、夏には日本で発売となるはずだ。
■開発現場がとにかくすごい!
ジンデルフィンゲンにあるメルセデスベンツの開発拠点にはさまざまな施設があるが、なかでもクライメートチャンバー(人工気象室)はすごい。
マイナス60度からプラス60度までの気温を人工的に作ることができ、そこで風の流れも起こせるという。つまり実際の厳しい環境により近づけることができるというわけだ。
下の写真はドライビングシュミレーターでディストロニック・プラスやマジックボディコントロールなどの安全デバイスを疑似体験できる。
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