日産が2月13日の決算説明会でチラ見せしたクルマには軽自動車もあった。タイミング的にデイズと思われるのだが、このモデルチェンジはけっこう衝撃的だ。軽自動車に初めてe-POWERが搭載される可能性が高いからだ!
文:ベストカーWeb編集部/写真:日産自動車、ベストカーWeb編集部
タイミング的にデイズがぴったりハマる!
日産は第3四半期の決算説明会で、近未来の新型車をチラ見せした。その中には軽自動車が含まれており、発売時期として「2025年度」という記載があった。
はたしてこの軽自動車はなにか。まず思い浮かぶのがEVのサクラだが、2022年デビューだけにフルチェンジには早すぎる。そもそもサクラはその前に商品改良を控えており、九州で作る新型リン酸鉄リチウムイオン電池を積むといわれる。その時期は2028年度が濃厚なのだ。
となるとデイズしかない。現行デイズは2019年に登場しているから、6年目というタイミングはバッチリだ。
ご承知のとおりデイズは三菱との合弁企業MNKVで作られるが(ekワゴンとは兄弟車)、現行モデルからは開発面を日産、生産面を三菱が担うという分担になっている。
新型もこの体制が継続されるとみられるが、その結果驚くべき展開がありそうだ。かねてからベストカーWebも報じているが、軽自動車初のシリーズハイブリッド「e-POWER」を搭載する可能性が高いのだ。
【画像ギャラリー】リッター30km越えすれば神! 新型デイズへの期待が止まらない! (20枚)画像ギャラリー第3世代e-POWERを搭載か?
軽自動車向けの660ccエンジンを組み合わせたe-POWERについては、かねてから存在が噂されてきた。日産は軽EVサクラとガソリン軽との間にすき間があると認識しており、それを埋めるハイブリッドモデルとして、e-POWERを投入するという見立てだ。
日産はe-POWERの進化について2023年春に説明会を開いており、モーター、インバーター、減速機、発電機、増速機をひとまとめにした「5-in-1」という第3世代ユニットを発表している。
このユニットは当初ノートや欧州向けキャシュカイを対象にしていると思われたが、コストダウン効果が大きいため、660ccエンジンと組み合わせる可能性も捨てがたい。仮にこいつが実現すれば、次期デイズのWLTC燃費は、現行のスマートシンプルハイブリッドを大きく上回る25~27km/L台を達成してくるのではなかろうか。
多くの人の移動を支える軽自動車は、日本の脱炭素化においては無視できない重要な領域。ここで日産が大きな革新を産むことに期待したい。
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コメント
コメントの使い方日産は慎重と言えば聞こえは良いが、とにかくスピードが遅い。軽はパワーユニットがフロントに収まったか、モーターをリアに持って行ったかに興味ある。前者であれば、電動4WDの可能性が見えてくる。こうなれば少々高くてもインパクトは十分だろう。ジムニーにも負けないe-power 4wdの夢が実現するか。