多人数乗車の状態でも荷物をたっぷり積載でき、後席両側スライドドアによって使い勝手にも優れるミニバン。特に、トヨタ「ノア」や日産「セレナ」などのミドルクラスミニバン、トヨタ「アルファード」などのラージクラスミニバンは、3人以上で移動することが多いファミリーにとって、有力な選択肢のひとつでしょう。
しかしながら「運転が心配で、ミニバンを選べない」というファミリーも少なくないようです。ここさえ気を付ければ怖くない!! ミニバンを上手に運転するコツをご紹介しましょう。
文:吉川賢一/アイキャッチ画像:Adobe Stock_Robert Kneschke/写真:NISSAN、TOYOTA、Adobe Stock、写真AC
【画像ギャラリー】ここさえ気を付ければ怖くない!! ミニバンを上手に運転するための3つのコツ(9枚)画像ギャラリー「強風時」と「左折時」、そして「駐車時」さえ気を付ければ大丈夫!!
ミニバンを上手く乗りこなすために気を付けたいシーンは、「強風時」と「左折時」、そして「駐車時」です。ミニバン特有の状況が起こりがちなこの3つのシーンでのコツさえつかんでしまえば、あとはほかのクルマと同じです。
風が強いと感じたら速度を落とせ!!
ミニバンは側面面積が大きいために、横風の影響を受けやすいという特徴があります。台風など悪天候下や、橋の上やトンネルの出口などの強い風が吹く場所では、ハンドルをしっかり握っていても、風にあおられてクルマが左右に流され、ぐらぐらしたり走行レーンからはみ出しそうになってヒヤッとする、ということがあります。
横風に流されないようにするには、なにより速度を落とすことが重要です。同じ風速でも、車速が低いほうが、風の影響を少なくすることができるうえ、ハンドル操作で修正するにも余裕が生まれます。
高速道路のトンネルの出口や、橋の上などには、吹き流し(風向きを示す旗)が設置されていることが多いです。そうした目安を確認して、風が強そうだなと感じたら、事前に速度を落としておくことで、ハンドルをとられてヒヤッとする、ということを避けることができます。
左折時は、しっかり減速したうえで、しっかりとハンドルを回す!!
また、ホイールベース(前輪と後輪との間隔)が長いミニバンは、曲がる際に内輪差(コーナー内側となる前輪と後輪が通る軌跡のズレ)が大きくなるため、狭い曲がり角で旋回するのが苦手です。特に左折時には、左後輪付近が接触したり乗り上げたりするのを避けるために、いったん右側にハンドルを切ってから左折をする「あおりハンドル」をするドライバーも少なくありません。
ただ、あおりハンドルは、周囲のクルマにとって大変迷惑で危険な行為。自転車や二輪車を巻き込んでしまう事故にもつながりかねませんし、「左折するときは、あらかじめその前からできる限り道路の左側端に寄り、かつ、できる限り道路の左側端に沿って徐行しなければならない。」とする道路交通法第34条に違反する行為でもあります。
ミニバンで、狭い曲がり角でうまく旋回するためには、曲がる手前でしっかりと速度を落とすことが重要です。しっかりと速度を落とした状態で、旋回時にハンドルをしっかり回せば、極端に狭い道でない限り、ミニバンでも曲がることができるはずです。車速が低ければハンドル操作に集中できるので、左後輪の巻き込み回避にも余裕が生まれます。
ミニバンに限らず、交差点で大回りをしてしまう人は、直前の減速が不十分であることが多く、同じハンドル角でも低速のほうが小回りできる、ということに気づいていないようです。旋回時は、しっかり減速としっかり操作が原則です。











コメント
コメントの使い方まず車幅感覚だと思う。センターラインない道では中央よりも対向車側へ寄って走ってるのがかなり多いし、複数車線ある道ではライン踏みまくって走ってる。ちょっとRのきついコーナーでは速度落とさず曲がろうとするから、必然的に車線からはみ出して特に対向車は迷惑この上ない。
大型車でもはみ出さずに曲れる道をはみ出す人は、ミニバンなんて向いてないから乗り換えてほしい。