別記事にて、10年後に自慢できるクルマをピックアップしてきたが、ここでは少し視点を変えて、10年後に自慢できる「パワーユニット」を考えてみたい。もしかしたら超意外なシステムが自慢のタネになっていたりして!?
※本稿は2025年1月のものです
文:鈴木直也/写真:メルセデスAMG、ホンダ
初出:『ベストカー』2025年2月26日号
馬力だけではダメ! 10年後に自慢できるパワーユニットはコレだ
いつの時代でもエンジン(パワーユニット)は馬力が命。さらに官能性能。ついでに希少性が伴えば完璧。そういうエンジンが“名機”として珍重されてきた。
10年後もそこは変わらないが、EVの台頭で馬力がインフレ状態なのが懸念されるポイント。高出力モーターは既製品が入手しやすく、新興EVメーカーでも1000psオーバーを豪語可能。もはや馬力だけでは何の自慢にもならない。
それゆえ、これから注目されるのは“超”高性能ハイブリッドパワートレーンと予想する。
まぁ、目標出力は仮に1000psとして、内燃機関で600ps、アシスト用モーターで400psといったイメージ。そう、今のF1のパワートレーンみたいなヤツだ。
実際にそんなエンジンを搭載したクルマの先駆車が、AMG ONEだ。F1直系の1.6LターボV6に4つの電気モーターをプラス。システム最高出力1063psを絞り出す。
こういう複雑なパワートレーンは、その辺の新興メーカーじゃ、とても手に負えないだけに、圧倒的な希少性が光る。
そういう意味じゃ、ホンダがNSXをヤメちゃったのはほんとモッタイナイ。
高性能内燃機関+3モーターストロングハイブリッドなんて、まさにこれから脚光を浴びるネタ。今からでも遅くない、現行のF1用パワートレーンを積んだNSX-3をAMG ONEの対抗馬として出すべき。
価格はそう、5億円くらいでイイんじゃね?
【画像ギャラリー】10年後は「超高性能ハイブリッド」に注目!? エンジンとモーターを高次元で融合したAMG ONEとホンダ NSX(24枚)画像ギャラリー
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