北米でリーフ用ワイヤレス充電器が好評! ワイヤレス充電はEV普及の「ゲームチェンジャー」なのか?【ベストカーアーカイブス2013】

【番外コラム】ワイヤレス充電は2タイプ

電磁誘導方式…すでにケータイ電話の充電などさまざまな分野で実用化され100kW以上の電力も送れる。ただし、送受信距離が15cmほどしか届かず、送信と受信のコイルの位置合わせがシビアになるというデメリットがある
電磁誘導方式…すでにケータイ電話の充電などさまざまな分野で実用化され100kW以上の電力も送れる。ただし、送受信距離が15cmほどしか届かず、送信と受信のコイルの位置合わせがシビアになるというデメリットがある
磁界共鳴方式…現時点では3kWほどと低出力しか送れないが、送受信距離が数十cmと大きく、コイル間の位置ずれが電磁誘導方式ほどシビアでないというメリットがあり、走行中の充電も可能になるのではと期待される
磁界共鳴方式…現時点では3kWほどと低出力しか送れないが、送受信距離が数十cmと大きく、コイル間の位置ずれが電磁誘導方式ほどシビアでないというメリットがあり、走行中の充電も可能になるのではと期待される

 日産のリーフも三菱のi-MiEVも発売した時からワイヤレス充電についての検討を始めている。プラグを差し込む手間がないワイヤレス充電は女性や高齢者ユーザーにも優しい機能であり、家電感覚で扱えるから親近感も湧く。

 ワイヤレス充電には電磁誘導式と磁界共鳴式という2つのやり方があり、電磁誘導式は100kW級の大容量も流せるがほんの短い距離しか流せず、逆に磁界共鳴式は、数十cmまでと距離は充分だが、大きな電力は流せないというデメリットがある。

 日産が昭和飛行機工業と研究開発しているのは電磁誘導式で、走行中の充電を実験している。またトヨタはWiTricity(ワイトリシティ)社と技術提携し、2015年までに磁界共鳴式のワイヤレス充電装置採用のEV、PHVを発売するという。

 ワイヤレス充電の競争も水面下で激化しているのだ。

(写真、内容はすべて『ベストカー』本誌掲載時のものですが、必要に応じて注釈等を加えている場合があります)

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