新社長は期待大!? 社内評価高いも心配はお金……
さて。指名委員会と取締役会が選んだ新しい社長はイヴァン・エスピノーサさんというチーフ プランニング オフィサーだった人である。すなわち「日産が売り出すクルマ」を決める役割。
ここまで読むと「この人がダメだから商品力のある新型車を出せなかった」と考えると思う。私もそう認識していた。けれど日産関係者に評判を聞くと、意外や意外。ポジティブです。
私の知り合いで「この人の言うことは信じられる」という皆さんが「適任だと思う」と言う。年齢は40代と言われているけれど不詳。メキシコ人だ。
社会人になって2年目からずっと日産なので(2003年入社)、日産の人と言っていいだろう。少し残念なのは、40歳代の日本人に社長を任せられる人材がいなかったこと。日本の企業である日産の社長が40歳代の外国人である。
もちろん仕事出来ればいい。以前も紹介した通り日産には優れた人材がたくさん残っている。特に50歳代後半から60歳代に入ったばかりの人のは、良い意味での日産の味を持っている。人望もある。そういった人を上手に起用していくことで日産の再興は出来ると思う。ただ財政は厳しい。早ければ2026年にも資金がショートする。いわゆる「ホワイトナイト」と呼ばれる援助が必要。
日産を狙う様々な企業の名前が出ているけれど、日産を分解して「50年後にそんなメーカーもあったね」になる心配をしなくていいのはホンダだけだと思う。借金の保証人になってくれ、人事や財政の面倒を見てくれれば日産は立ち直る可能性を持つ。たくさん稼ぐようになると、ルノーのように日産からの株主配当で潤う。クルマ好きとしては素敵な明日を期待します。
【画像ギャラリー】ランクルだけでいいわけない、やっぱ日本にもサファリを!! 見てよこのカッコよさを(8枚)画像ギャラリー








コメント
コメントの使い方100年以上の歴史がある日本の13兆円企業の社長が外国人になることは情けない限りですが、メキシコは日産の市場シェアが一位の国ですから、そのノウハウや感覚を活かすことが出来れば、日産は容易に再生出来ると思います。
実績があがらないリスクは誰でもある。しかし、失敗を客観的に認知して退任していればよかったのです。人は自分だけでは良すぎる実績もできないが悪すぎる実績もまたできない。星野さんがこれほどまでに日産ファンを消してマーケティングを壊滅させることができたのも、個人特質だけでなく先人からの組織の因果もあるのでは。引き継ぐ経営者もこういう悪い因果が伝播しやすい伝統的な組織なのだと自戒して臨んでほしい。
かなりこの4人を糾弾しているが、結果を見ればそうなんでしょうね。女性で活躍している星野さんの記事を時々見た。マーケティングのノウハウが薄い日産にそれを持ちこんだところゴーン氏に大いに信頼されたと。しかし、記事とは裏腹に日産の車種構成は特に国内は光速で魅力が消える兆候が見えており、客目線では逆にマーケティングに活気がない会社としか見えなくなっていた。彼女の発信とは印象が逆だったのである。
遅きに失した感はありますが、社員の方々のためにも何とか良き方向に向かって欲しいです。
退任される四人の方々はリスクを取らないという最大のリスクを犯して、たくさんの社員が乗り組んでいる日産という巨大な船を沈没間近に追い込みました。退任で済むのは軽いとさえ感じます。
もう日産ファンではありませんが良き陽が差す方向へ進んで欲しいと願わずにはいられません。