日産の内田社長が退任、それに伴って日産をこんな状況にしてしまった取締役も一緒にお辞めになることに。新社長はイヴァン・エスピノーサさんが就任。どうなることか!? と思いきや日産社員に聞けば社内評価は高いそうだ。これは日産の復活に大期待!! としたいところだが、実際どうなんでしょ!? 日産を愛する辛口評論家の考察をどうぞ!!!!!!!
文:国沢光宏/写真:ベストカーWeb編集部
社長+取締役3名も退任!! もしや社長の右腕になる人いればこんなことにならず!?
内田さんの退任が決まった。御本人は「立ち直らせてから交替」と最後まで主張していたようだけれど、5人のメンバーから構成される指名委員会としても「解りました。これから頑張ってください!」にならない。
すでにレームダック状態。看過し続けたとなれば指名委員会のメンバーが「仕事できない人達」と思われてしまう。当然ながら厳しい会議になり覚悟を決めたんだろう。
取締役会も同じ。名を連ねる12人は(8人が社外取締役)、今までナニもやっていなかったに等しかった。単独での業績回復が不可能なところまで役割を果たせなかったということです。社外取締役の8人を見ると素晴らしい経歴をお持ちだ。けれど日産の格付けを「ジャンク」にまで落とす原因を作ったメンバーに経営を任せてきた。このままだと社外取締役の皆さん名誉を信用を失う。
取締役会としても『最後の審判』である。出席した人は、第3者から見て納得出来る発言をしない限り役立たずというレッテルを張られる。社会的な地位終了を意味します。当然ながら内田さんの退任を決めた。取締役会も、厳しい意見が続出したことは想像に難くない。もはやこれまで。「日産のポテンシャルは高い! 再興出来ます!」と言ったって相手にされない。
興味深かったのは、内田さん以上に評判悪かった星野さん中畔さん坂本さんも一緒に取締役のメンバーから「You′re fired!」となったこと。
この4人で今の日産の状況を作り出したと言って過言じゃない。いや、内田さんの問題点は「決められなかったこと」であり、責任という点で少ない。優れたサポート役がいたら、無事に任期を全うできたかもしれません。
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けれど3人はそれぞれ違う意味で足を引っ張った。星野さんって「やる気を失わせる特技」を持っていると日産社員の皆さんが言う。簡単に20人や30人から星野さんについてのネガティブな話を聞けるほど。星野さんと意見がぶち当たって会社にいられなくなった人に言わせれば、どんな厳しい表現をしても「そんな甘くないですよ」となる。星野さん、日産の足を引っ張った。
中畔さんと坂本さんは度を超した慎重派であり、星野さんなどに逆らえなかった。新型車の開発の最終決定をする際も「これで売れるのか?」となったら、決定出来ない。
開発担当者に「売れるのか?」と聞いたって責任取れないです。この4人で新開発のクルマを次々とボツにしてきた。4人のうち、1人でも残したら、8人の社外取締役の評価はガタ落ちである。
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コメント
コメントの使い方100年以上の歴史がある日本の13兆円企業の社長が外国人になることは情けない限りですが、メキシコは日産の市場シェアが一位の国ですから、そのノウハウや感覚を活かすことが出来れば、日産は容易に再生出来ると思います。
実績があがらないリスクは誰でもある。しかし、失敗を客観的に認知して退任していればよかったのです。人は自分だけでは良すぎる実績もできないが悪すぎる実績もまたできない。星野さんがこれほどまでに日産ファンを消してマーケティングを壊滅させることができたのも、個人特質だけでなく先人からの組織の因果もあるのでは。引き継ぐ経営者もこういう悪い因果が伝播しやすい伝統的な組織なのだと自戒して臨んでほしい。
かなりこの4人を糾弾しているが、結果を見ればそうなんでしょうね。女性で活躍している星野さんの記事を時々見た。マーケティングのノウハウが薄い日産にそれを持ちこんだところゴーン氏に大いに信頼されたと。しかし、記事とは裏腹に日産の車種構成は特に国内は光速で魅力が消える兆候が見えており、客目線では逆にマーケティングに活気がない会社としか見えなくなっていた。彼女の発信とは印象が逆だったのである。
遅きに失した感はありますが、社員の方々のためにも何とか良き方向に向かって欲しいです。
退任される四人の方々はリスクを取らないという最大のリスクを犯して、たくさんの社員が乗り組んでいる日産という巨大な船を沈没間近に追い込みました。退任で済むのは軽いとさえ感じます。
もう日産ファンではありませんが良き陽が差す方向へ進んで欲しいと願わずにはいられません。