ステランティスにラインナップされるブランドのなかで、もっとも熱いラテンの血が流れているのがアルファロメオだ。シャープなハンドリングはまるで生きものを操っているかのよう! ご存知清水草一氏がおすすめ車をご紹介する!!
※本稿は2025年1月のものです
文:清水草一/写真:ステランティス、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年2月26日号
生きてるぜ! アルファロメオ
イタリアの名門・アルファロメオ。2002年には日本で年間7000台以上売ったが、2024年はついに1000台を切った。
現在はコンパクトモデルが消滅しており、セダンのジュリアとSUVのトナーレ&ステルヴィオのみ。これじゃそんなに売れるはずがない。
それでもカーマニア限定なら、ジュリアはおすすめできる。横から見たらBMW3シリーズそっくりだけど、顔を見ればまぎれもなくアルファロメオ。ハンドリングも危険なほどシャープなFRセダンだ。
新車は2Lターボが717万円、2.9L・V6ターボのクアドリフォリオだと1357万円!
ヒエ~。高すぎてとても推せないが、中古なら2Lが200万円を切ってきている。総額200万円ちょいで、BMW3シリーズにアンチテーゼを張ることができるのは、お買い得じゃないだろうか? 故障はたぶん大丈夫!
本物(?)のアルファ・ライフを楽しみたいなら、苦難は覚悟のうえで旧V6に突撃したい。156や147のGTAならベスト。GTVやスパイダーでも、滅びの美学に満ちた片道特攻を満喫できる。そういうクルマに300万円以上出せるのが男の中の男! 考えただけで涙が出る。
【画像ギャラリー】ボンジョ〜ルノ!! ルックスも走りもエキセントリックなステランティスのイタリア車軍団!!(20枚)画像ギャラリーイタリア車はまだある! フィアット・アバルト・ランチアはどうだ?
16年間愛されたフィアット 500の生産が終了したが、探せばまだ新車の在庫はありそうだ。ラストの新車を買うもよし、中古車(平均約100万円!)を買うもよし。チンクは永遠だ。
フィアット500のハイパワー版であるアバルト595/695の生産も終わっているが、こちらもまだ在庫車が残っている可能性アリ。もちろん中古ならよりどりみどりだ。
ランチアは長らく正規輸入が途絶えており、基本的にマニア限定。いまだに人気のデルタインテグラーレは、モノによっては2000マンエン! ヒエ~。
【画像ギャラリー】ボンジョ〜ルノ!! ルックスも走りもエキセントリックなステランティスのイタリア車軍団!!(20枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方ジュリアは良い車です。実際より小さく・軽く感じる走り味、馴染みある内装、高年式なら故障に悩まされるリスクも小さい。
ネックは、セダンな上に奇抜な顔、タイヤ小さく足短いうえ寸詰まりに見えるプロポーション、という外見面です。