マニア好みしそうなステランティスグループだが、実は販売台数世界第4位のビッグカンパニーなのだ。「世の中には壊れやすいクルマを買うヤツらが大勢いるんだな」と思ったアナタ、そいつは誤解だと清水草一氏が申しております!!
※本稿は2025年1月のものです
文:清水草一/写真:ステランティス、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年2月26日号
「イタフラ車は頻繁に故障する」……それは迷信である!
「イタフラ車なんて故障が怖くて買えないよ!」と思っている人は少なくないだろう。しかしそれは迷信である。
私は、現在ステランティスグループ入りしているイタリア車とフランス車を6台ずつ、合計12台購入している。そのうち複数回故障したのは、1990年代に開発されたアルファロメオ 155と、シトロエン エグザンティアだけ。
ほかの10台は、故障らしい故障をしたことがないっ! いかにも危なそうな中古車、たとえば初代ランチア イプシロンなんかも買ったけれど、一度も壊れなかった。運もあったのだろうけど。
確かに20世紀製のイタフラ車は、多少壊れやすかっただろう。
しかし、21世紀に入ってからは、信頼性が飛躍的に向上している。最近はもう、プジョーもシトロエンもフィアットもアルファロメオも「故障するかも」みたいなことは、ほぼ考えなくなった。じゃなかったら、ステランティスが世界第4位の販売台数を維持できるわけがない! 誰だって故障は嫌なんだから!
まあ、さすがの21世紀製イタフラ車も、日本車の信頼性には負ける。しかし私の感触では、ドイツ車よりは丈夫で信頼性が高い(20世紀製の中古車を買う場合は別なので念のため)。
ドイツ車は鉄壁のメカを持っていそうで、意外と脆い部分がある。壊れる時はあっさり逝く。その点イタフラ車は、多少イーカゲンな「遊び」がある分、故障に強いのである(持論)。
警告灯が点いても、センサーの故障(誤作動)のケースが多く、エンジンを一旦切って再始動すれば、きれいサッパリ直っていたりする。私はこれを「イタフラ車の自然治癒力」と呼んでいる。最近は警告灯の誤作動すらなくなった!
さあみんな、安心と信頼のステランティス車を買おうじゃないか!
【画像ギャラリー】イメージほど壊れやすくないんですよ!! 清水氏の経験では意外と丈夫なステランティスのイタフラ車(20枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方生活に余裕があり、新車で買って5年以内に次の新車に乗り換える生活なら、あり。
愛車を大事にして十年以上乗り続けるとか、中古価格が圧倒的に安いからそちらを選びたいという人には、迷信ではないという認識と覚悟が必要
ステランティスではないが、私のA110は路上で止まり、エアコンも壊れました。