えぇ!? [e-POWER]搭載の[コンパクトSUV]!? 日産 キックスって結局のところどうなん?

えぇ!? [e-POWER]搭載の[コンパクトSUV]!? 日産 キックスって結局のところどうなん?

 近年増えてきた「海外生産される日本メーカーの国内販売車」だが、比較的早い段階で導入されたのが、2020年登場の日産 キックスだ。ジュークに代わるコンパクトSUVとしてデビューしたキックスは、もうすっかり日本に溶け込んでいる!?

※本稿は2025年2月のものです
文:渡辺陽一郎/写真:日産、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年3月10日号

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日産 キックス(生産国:タイ 2020年6月登場)

日産 キックス(308万3300~348万1500円 2024年累計販売台数:1万4346台)2022年のマイナーチェンジで第2世代の1.2L・e-POWERに進化している
日産 キックス(308万3300~348万1500円 2024年累計販売台数:1万4346台)2022年のマイナーチェンジで第2世代の1.2L・e-POWERに進化している

 コンパクトSUVで、タイ製を輸入している。日本仕様は直列3気筒1.2Lエンジンを使ったハイブリッドのe-POWERのみを搭載する。後輪をモーターで駆動する4WDもある。

●キックスの「○」なところ

 全長が4300mm以下のSUVでは、荷室長は最大級。e-POWERは改良を受けて実用域の駆動力を高めた。最小回転半径は5.1mで、裏道でも運転しやすい。

●キックスの「×」なところ

 キックスのe-POWERはフットブレーキとの協調回生制御を行っていない。減速時の充電を活発に行って燃費を節約するには、アクセルペダルを戻した時に強い減速力が生じるエコ/スポーツモードを選ぶ必要がある。後席の足元空間はいま一歩だ。

●日産 キックス 5つ星評価
・エンジン:★★★★☆
・ハンドリング:★★★☆☆
・内装の質感&居住性:★★★☆☆
・使い勝手:★★★★☆
●オススメ度:★★★☆☆

●日産 キックス(X FOUR)主要諸元

・全長×全幅×全高:4290×1760×1605mm
・ホイールベース:2620mm
・トレッド(前/後):1520/1535mm
・地上最低高:170mm
・車両重量:1480kg
・乗車定員:5名
・最小回転半径:5.1m
・WLTC燃費:19.2km/L
・エンジン種類:直3DOHC
・総排気量:1198cc
・最高出力:82ps
・最大トルク:10.5kgm
・モーター最高出力(前/後):136ps/68ps
・モーター最大トルク(前/後):28.6kgm/10.2kgm
・サスペンション(前/後):独立懸架ストラット式/トーションビーム式

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