イマドキのクルマの大半はモノコック構造を採用するが、構造がシンプルかつ堅牢性が高いラダーフレームもいまだ健在。大ブレイク中のジムニー ノマドもそうだし、各社を代表する“あのクルマ”も実はラダーフレームを採用している……って、“あのクルマ”とは? ここでは代表的な4モデルを紹介。
文/FK、写真/スズキ、ダイハツ、トヨタ、三菱自動車
【画像ギャラリー】ジムニーノマドに負けないぜ!! 無骨なラダーフレーム車の魅力を堪能(15枚)画像ギャラリージムニー ノマドのラダーフレームはセンタークロスメンバーの追加で剛性を確保
“本格的な悪路走破性を有する5ドア コンパクトクロカン4×4”をコンセプトに、シリーズ最大の魅力である悪路走破性を維持しながらリアドアの採用やホイールベースの延長によって後席の居住性や快適性を向上した4人乗りのモデルとして2025年1月に発表されたジムニーノマド。
ジムニーシリーズ最大の魅力である悪路走破性を維持しながら後席の居住性・快適性向上を実現した待望の4人乗りモデルは、発売前から話題となっていたことから発表から4日後には販売計画台数も予想を大きく超える約5万台を受注し、早々に注文停止のアナウンスがなされるほどの人気ぶりだ。
さまざまな環境に耐えうるジムニー伝統のラダーフレーム構造はもちろんノマドにも採用されているが、ロングホイールベース化にともなって頑強な構造をさらに進化させているのも見逃せないポイント。
ジムニー ノマドでは梯子型に組んだラダーフレームにXメンバーと前後にクロスメンバーを加えた現行ジムニー用をベースに、センタークロスメンバーをさらに追加することでホイールベースを延長しながらも十分な剛性を確保。
また、現行ジムニーで新たに採用された車体とラダーフレームをつなぐボディマウントゴムも継承されており、快適な乗り心地と優れた操縦安定性も見事に両立している。
もちろん、FRレイアウト、副変速機付パートタイム4WD、3リンクリジッドアクスル式サスペンションなどジムニー伝統の車体構成は受け継がれており、“ジムニーらしさ”も満点……だが、購入したいと思っている人は受注再開の朗報を今は待つほかない。
【画像ギャラリー】ジムニーノマドに負けないぜ!! 無骨なラダーフレーム車の魅力を堪能(15枚)画像ギャラリーラダーフレームの刷新でさらなる進化を果たしたランドクルーザー250
2024年4月に登場したランドクルーザー250の骨格にも伝統のラダーフレームが採用されている。
クルマを骨格から変えて基本性能と商品力を大幅に向上させる“Toyota New Global Architecture(TNGA)”の思想に基づいて刷新されたラダーフレーム構造のGA-Fプラットフォームは、超高張力鋼板をフレームの適材適所に使用することで優れた堅牢性と高い剛性を両立。
サイドレールとクロスメンバーの一部に板厚・材質の異なる鋼板をレーザー溶接で接合することで高強度、高剛性、軽量化を達成し、走行性能と安全性能も大きく向上している。
数字的には先代のプラドに比べてフレーム剛性で50%の向上、車両全体の剛性も30%の向上を実現。悪路走破性とともにオンロードも含めた扱いやすさが追求されているのだ。
これに加えて、多くの人々の生活を支える役割と使命を担うための“生活をより重視した使い勝手の良さ”に配慮したつくりも250シリーズの特徴のひとつ。
例えば、運転席の着座位置を後方に移動しつつも2列目シートと3列目シートの配置位置を見直すことで951mmの広い前後カップルディスタンスを確保。
また、300シリーズと同様にスイッチ操作で自動的に格納する5:5分割フロア格納サードシートや、バックドアを開けることなく荷物の出し入れが可能なバックドアガラスハッチを採用するなど、まさに生活重視の機能が充実しているのだ。
実用オフローダーらしい機能性の高いインテリアも高さを抑えた水平基調のインパネの造形が乗員への圧迫感を軽減し、直立したAピラーも斜め前方の死角を低減。
スイッチ類も集中配置としながら、形状と操作方法を機能ごとに区別するなど運転に集中しやすいレイアウトが採用されており、普段使いにおける使いやすさもランドクルーザー250の特徴といえるだろう。
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