日本ではEV人気になかなか火が付かず、中古EVも安値傾向にある。中でも輸入EVは強烈で、例えば新車価格1578万円だったメルセデスのEQSは、走行1万km以下の個体が600万円台で見つかる。クルマ好きにとって、中古の輸入EVって「宝の山」じゃなかろうか?
文:ベストカーWeb編集部/写真:ステランティス、メルセデス・ベンツ、ベストカーWeb編集部
プジョーe-208は190万円から見つかる!
EQS以外にも例をあげよう。高級セダン系ではアウディe-tron GTも安い。2021年に1399万円で発売されたが、中古車なら600万円台から手に入る。いっぽうその兄弟車であるタイカンは、半額まではいかないものの2021~22年モデルが700万円台といったところだ。
SUVならメルセデスのコンパクトモデルEQAがいい。これまた2021年に640万~790万円で発売されたが、中古なら300万円台前半だ。
庶民派のクルマがいいというならプジョーのe-208はどうだろう。2020年に389万9000~423万円でデビューしたが、中古車なら190万円台から見つかるのだ。
EVというと「高い」というイメージが強いが、新車の半値以下となると話が変わってくる。輸入EVの中古車はクルマ好きにとって、一転「宝の山」なのだ。
保証を活用してバッテリーの不安を解消!
「EVはバッテリーが心配」という声が聞こえてくるが、それなりに保険もある。インポーターがバッテリーに関する独自の保証を設定している場合が多いからだ。
たとえばメルセデス、BMW、アウディのジャーマン3の場合はおおむね、新車納車日から8年、または走行16万km(メルセデスの高額車は10年または走行25万km)のどちらかに達するまで、バッテリー性能に保証規定を設けている。つまり3年落ち程度の中古車なら不安も少ないというわけだ。
つまり中古EVを購入する際は「メーカー保証が継承できる個体」というのが最低条件となる。認定中古車が一番安心だが、正規代理店以外で売られている中古車でも保証が受けられるものはあるので店頭で確認したい。
現在は売れ行きが足踏み状態のEVだが、中長期的には普及が進むことはほぼ確実。ガソリン価格がこれ以上高騰するようなら、検討してみる価値があるだろう。
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