ゴールデンウィークも近づき、遠出を考える季節。「今年こそ車中泊を」と考える人も多いだろう。その寝ぐらとして連想しがちなのが「道の駅」だが、ネット上では「道の駅での車中泊は禁止」という声もあれば、「マナーを守れば大丈夫」という意見もあり、ユーザーを混乱させている。実は、この「許される・許されない」の境界線には、施設本来の目的と最新のルールが深く関わっているのだ!
文:ベストカーWeb編集部/写真:(社)日本RV協会、Adobestock(トビラ写真=Kana Design Image@Adobestock)
【画像ギャラリー】車中泊の強い味方! こんなRVパークに泊まってみたい!(4枚)画像ギャラリー「仮眠」は善で「宿泊」はNG!? 国交省が示す休憩施設の定義
まず押さえておきたいのが、道の駅という施設の法的な位置づけだ。設置主体である国土交通省の見解によれば、道の駅はあくまで「休憩施設」である。つまり、ドライバーが安全に走行を続けるために疲れや眠気を癒やす「仮眠」は、道路利用者の権利として認められている。深夜に駐車場で数時間目を閉じるのは、事故を防ぐための安全対策といえる。
一方で、明確に「NG」とされるのが、生活の場としての「宿泊」である。では、仮眠と宿泊の境界線はどこにあるのか。一般的に、クルマの外にテーブルや椅子を出し、コンロで自炊を始めたり、オーニングを広げてキャンプのような振る舞いをしたりするのは、休憩の域を完全に逸脱した宿泊行為とみなされる。
もちろん何日も連泊して駐車場を占拠したり、トイレの洗面台を炊事場代わりに使ったりするのは言語道断。道の駅は公共の場であり、キャンプ場ではないという基本を忘れてはならない。マナー違反が重なれば、本来「仮眠歓迎」だった施設も「車中泊禁止」の看板を掲げざるを得なくなるのである。
堂々と泊まれる「RVパーク」の台頭! 進化する車中泊の新拠点
基本的に道の駅での宿泊はNGだが、実は例外が存在するのでややこしい。それが、車中泊専用の有料スペースである「RVパーク」としての条件を満たした施設だ。全国に約1200か所ほどある道の駅のうち、50カ所ほどがこのRVパークを併設しており、ここでは料金を支払うことで堂々と「宿泊」を楽しむことができる。
ちなみにRVパーク自体の数ははるかに多く、全国におよそ600カ所以上存在する。電源設備が整っていたり、ゴミ処理を引き受けてくれたりと、クルマ旅の心強い味方になる。
最近では、なんとコンビニエンスストアなどにもRVパークの条件を満たす店舗が現れてきた。24時間営業の店舗の横で、安全かつ合法的に夜を明かせるというのは、長距離ツアラーにとってこれ以上ない朗報だろう。こうした公認のスペースを賢く利用することこそ、現代のスマートなクルマユーザーの姿と言える。
道の駅は、地元の特産品を楽しみ、ドライバー同士がマナーを守ってリフレッシュする大切な社交場でもある。大型車専用枠に普通車を止めない、ゴミは持ち帰る、アイドリングは控えるといった当たり前の配慮が、巡り巡って自分たちの「旅の自由」を守ることにつながるのだ。
誰もが気持ちよく利用できる環境を維持しながら、進化する車中泊インフラを活用して、春の日本を存分に駆け抜けよう!
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