クルマ好きが自分のクルマを選ぶ時には、趣味的な要素を重視するが、両親や子供などの身内に薦めるクルマはまた違うもの。では、ベストカーでもおなじみの自動車評論家、松田秀士氏が薦めるのはいったいどんなクルマなのか!?
※本稿は2025年3月のものです
文:松田秀士/写真:日産、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年4月10日号
松田秀士が「子供 or 孫」に薦めるのは……日産 ノートe-POWER(4WD)
まず薦める理由は日本の道路事情にマッチしたコンパクトなボディサイズ。まだ運転初心者(のはず)だから、身の丈にあったボディサイズでストレスを削る。
車幅1695mmというボディサイズは車線内に充分なゆとりがあり、峠などでもライン取りの自由度が高い。コンパクトであればあるほどコーナリングの楽しさに触れられるはず。
次にe-POWERの4WDは、アクセル操作でリアの蹴り出しや引っ張りを感じられる。
e-POWERの4WDは特にリアの引っ張りを減速時の回生を使って発生させるのでコーナリングではステアリングの切り角が少なくなりスポーティだ。そこから加速時には68ps/10.2kgmというハイブリッドとしてはパワーのあるリアモーターでの蹴り出しも味わえる。
オーラを選んでいない理由はイニシャルの前後駆動配分がオーラ67:33に対してノートは63:37でよりリア寄り。コーナリングではこれが52:48までアップする。少しでもリア寄りのほうがレスポンスに鋭い電動四駆では速い操舵角の戻しによって、スムーズなコーナー脱出が実現できるのだ。
もうひとつ、室内静粛性が高くオーディオを楽しめるのがいい。


















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