【案外売れてんのよ】日産の大黒柱ノートオーラ成功の秘訣と次の一手

【案外売れてんのよ】日産の大黒柱ノートオーラ成功の秘訣と次の一手

 2024年の登録車ランキングにおいて、カローラシリーズ、ヤリスシリーズ、シエンタにつづく第4位(10万1766台)に食い込んだ日産のコンパクトカー「ノート」と「ノートオーラ」。2020年12月に発売開始となって以降(ノートオーラは2021年3月)、順調な売れ行きを続けており、2025年も月販8,000台を継続している。

 国内日産を支える重要なモデルとして、目下大躍進中であるノート/ノートオーラだが、はたして成功の秘訣はどこにあるのか!? そして、今後はどのように進んでいくのか!?? 考えてみよう。

文:吉川賢一/写真:NISSAN

【画像ギャラリー】2024年の登録車販売台数ランキングで4位に食い込んだ、日産のコンパクトカー「ノート」と「ノートオーラ」(25枚)画像ギャラリー

2024年はヤリスよりも販売が多かった、ノート/ノートオーラ

 冒頭でも触れたように、2024年のノート/ノートオーラの販売は登録車全体の4位。アクア、フィット、プリウスといったライバルよりも多く、ヤリスに関してもハッチバックに限ればノート/ノートオーラのほうが多かった。

 なかでも売れているのがノートオーラだ。日産関係者によると、ノートオーラは、コンパクトカーからの乗り換えではなく、セダン、ミニバン、SUVなどに乗っていた顧客が約半数を占め、購入者は50代が全体の約3割を占めるが、40代以下も3割強と、幅広い年齢層から支持されているという。

 ノートとノートオーラといえば、ノートは2023年12月に、ノートオーラは2024年6月に、それぞれマイナーチェンジが実施された。両モデルともデビューからおよそ3年でのマイチェンだ。その内容は、フロントマスクを刷新し、前後バンパーやホイールのデザインを変更したほか、インパネのデザイン変更など。ノートはLEDヘッドランプを、ノートオーラは運転席パワーシートをそれぞれ標準装備としたり、グローブボックス容量の拡大など、細やかな改良も施されている。また、ノートオーラNISMOやAUTECHシリーズも更新された。

 2024年に販売が好調だったのには、このマイナーチェンジの影響もあるだろうが、ベースのクルマに魅力がなければ、これだけ販売することは難しいだろう。

2024年6月にマイナーチェンジをした新型ノートオーラ。フロントグリルへブロック模様が多く入ったことで、さらに高級感が増した
2024年6月にマイナーチェンジをした新型ノートオーラ。フロントグリルへブロック模様が多く入ったことで、さらに高級感が増した
2023年12月にマイナーチェンジをした新型ノート。水引をテーマとする模様が、フロントグリルやホイールに採用されている
2023年12月にマイナーチェンジをした新型ノート。水引をテーマとする模様が、フロントグリルやホイールに採用されている

上質な内外装×e-POWERによって、ほかのコンパクトカーにはない魅力を実現した

 筆者は、ノートオーラ(4WD)に3年近く乗っているオーナーだ。コンパクトカー離れした走りのよさと、内外装のクオリティの高さに魅了され、購入を決めた。年間を通して所有することで、ノートオーラのいいところもよくないところも知ったつもりだが、このクルマを超えるコンパクトカーは、いまのところ存在しないと考えている。

 その最大の魅力は、やはりe-POWERだろう。現行型のノート/ノートオーラは、ハイブリッドのe-POWER専用車だ。静かかつパワフルなe-POWERの走りは滑らかで、まるでもっと大きな上級車に乗っているかのようで、大変心地よい。特に4WDモデルの安定感と旋回性が素晴らしく、コーナーで安心してアクセルを踏める、数少ないコンパクトカーだ。

 また、インテリアのクオリティも素晴らしい。現行ノート登場前の日産車(特にコンパクトカー)のインテリアは、お世辞にもいいとはいえないものだったが、特にノートオーラは、テーマである「上質をまとったコンパクト」を忠実に体現し、ハイクオリティを実現した。特に、12.3インチのフルTFTメーターおよび12.3インチのセンターディスプレイは、国産コンパクトで肩を並べるライバルはおらず、欧州のエントリープレミアムと互角だと筆者は思う。

 実際、輸入車からの乗り換え需要も多いそうで、既にプレミアムを味わってきた厳しい目をしたオーナーからも、認められているようだ。おそらく、e-POWERの上質な走りと上質な内外装の組み合わせが、それを実現させたのだろう。

 現行ノートで、ガソリングレードが設定されなかったことに対しては、当時疑問を抱いた人は少なくなかったと思うが(筆者もそうだった)、いまや月販8000台規模の売れ行き。しかも半数は48万円も高価なノートオーラだ。e-POWERによる上質な走りと内外装の上質さによって、「他とは一味違うコンパクトカー」を実現できたことを考えると、e-POWER一本化は英断だったのかもしれない。

17インチタイヤを履きこなすノートオーラ。特に4WDモデルの安定感が高く、コーナーで踏み込めるモデルに仕上がっている
17インチタイヤを履きこなすノートオーラ。特に4WDモデルの安定感が高く、コーナーで踏み込めるモデルに仕上がっている
ノートオーラのインテリア。2枚の12.3インチディスプレイや、センターコンソール周りのデザインなど、高クオリティに仕上がっている
ノートオーラのインテリア。2枚の12.3インチディスプレイや、センターコンソール周りのデザインなど、高クオリティに仕上がっている

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