大人気すぎて販売が一時的に止まっているジムニーノマド。5ドアのジムニーなんて夢のような乗り物だが、いかんせんその人気の高さは未知数だった。インド生産のノマドの受注ストップは致し方ないが、品薄にかこつけて転売が始まっている。どういうことよ?
文:ベストカーWeb編集部/画像:スズキ
【画像ギャラリー】転売許せねえ…… 見た目から実用性まで完備! 5ドアジムニーノマドそりゃ即受注停止になるわけだ…… そもそも3ドアのシエラやXCもめちゃイイぞ(23枚)画像ギャラリー利益目的の「転売」にしか見えない
ジムニーノマドが華々しくデビューしたのが2025年1月。そしてわずか5日で受注停止という超速のオーダーストップがかかるほど、ノマド需要は高かった。
ジムニーの3ドア車は便利だけど、もう少し荷室が欲しい層にとっては5ドアの存在はうってつけの1台だった。インド生産ということもあり需給関係が逼迫しての受注停止、それはスズキにとっても大打撃であり、責めても致し方ないことだ。
ようやくSNSなどでも納車報告が多くなってきたが、なんとすでに中古車市場にはノマドが出ている。編集部で確認すると並行輸入車を除いて7台ほどが出品されていた。概ね420万円前後で、高いものだと480万円という個体もあった。
車両本体価格が265万円だからざっくり150万円ほどは上乗せされているが、なぜこうも転売がされてしまうのだろうか? 当然ながらディーラーから買ってきた車両については原則として転売は御法度。しかしながら法的には購入した車両をどう売ろうが個人の勝手であり、そこを縛り付けることは実質的に不可能だ。
今回のノマドに限らず希少車のケースでは、新車を扱う中古車ディーラーなどが正規ディーラーから仕入れた車両を転売してしまうケースもある。
そこに競争原理が働けばとんでもないプレミア価格が発生する。なにかと言い訳じみたことを言う業者もあるが、それであれば上客にでも定価で販売すればなにも批判されることがない。結局は「転売にしか見えない」というのが結論だ。
落ち着け、ジムニーに450万円はないだろ
スズキの行動理念「小・少・軽・短・美」。仕事の効率化、そして資源の有効活用などスズキの自動車メーカーとしての姿勢を裏付けるものだ。その理念はもちろん製品にも生かされ、安価で高品質な車種を生み出してきた。
ジムニーはホープ自動車から故・鈴木修氏が「ホープスター・ON型4WD」の権利を買うことから始まる。そして軽自動車規格として360ccの初代モデルが1970年に登場。660ccエンジンへの対応、リーフサスからコイルサスへの変化などを経て現行型のJB64/74へとDNAを繋げてきた。
ジムニーは実用車としての立ち位置を確立している。都心部に住んでいるとあまり意識しないが、ジムニーがないと困る、もっと言えば「ジムニーがないと暮らせない」というユーザーだって少なくない。
だからこそジムニーノマドについても「やっと5ドアが出た」と歓喜するジムニーユーザーだって多かっただろう。転売の台数はまだ少ないが、これが増えていけば落胆の声はどんどん増えていくだろう。
そもそもジムニーはラグジュアリーSUVではない。ノマドだって同様だ。450万円のプライスタグで売れるのかはわからないが、ジムニーが持つ特殊性というか、製品の魂的な部分が市場に正しく伝わっていることを祈りたいところ。
落ち着いて考えれば450万円はとんでもない金額だから。そしてスズキがノマドの生産枠拡大も発表したわけで、こうなれば転売は収まってくる方向になるのか? ほしいオーナーが、ほしいタイミングで入手できるのが望ましいのだが、そんな未来はやってくるのだろうか?

























コメント
コメントの使い方町の車屋も転売してる…
くそやわ…
転売屋撲滅は、とにかく買わないこと。
買わなければ損得でやっている彼らは、それを買わなくなるだけじゃなく他の転売用の資金も圧迫される。買えば更に彼らは買い占める。
車だけに限りません。物販と名前だけ変えた転売屋から買うのも同じですよ。
どんなに欲しくても、転売や物販屋からは絶対買わない。それを徹底するだけで奴らは亡びます。
見た。某ヤフオクで470万の値で売りに出してるヤツ。
いくら何でも吹っ掛け過ぎだと思ったさ。
飛び付くヤツはいるのかな?