両社とも少数精鋭で活路を見出し業績絶好調! カテゴリー別マツダvsスバル6番勝負【ベストカーアーカイブス2014】

■乗用タイプミニバン対決 マツダ 3代目プレマシーvsスバル エクシーガ

マツダ 3代目プレマシー(177万9000~235万2000円)全長4585×全幅1750×全高1615mm、1490kg、2L、直4DOHC(151ps/19.4kgm)、JC08モード16.2km/L(20C-SKYACTIV.FF)
マツダ 3代目プレマシー(177万9000~235万2000円)全長4585×全幅1750×全高1615mm、1490kg、2L、直4DOHC(151ps/19.4kgm)、JC08モード16.2km/L(20C-SKYACTIV.FF)
スバル エクシーガ(241万5000~300万3000円)…全長4740×全幅1775×全高1660mm、1570kg、2.5L、フラット4DOHC(173ps/24.0kgm)、JC08モード13.2km/L(2.5iアイサイト)
スバル エクシーガ(241万5000~300万3000円)…全長4740×全幅1775×全高1660mm、1570kg、2.5L、フラット4DOHC(173ps/24.0kgm)、JC08モード13.2km/L(2.5iアイサイト)

 エクシーガは3列シートのレガシィである。大柄といわれるボディだが、3列シート付きと考えたら受け入れやすいサイズだろう。操縦性も意外なほどよくレガシィの血が流れていることがわかる。エンジンが、水平対向エンジンであるというのも個性的な魅力になっている。2Lターボと2.5L NAが用意されている。

 パワー的には2.5Lで充分。組み合わされるCVTもパワーを上手に伝えてくれる。ただこのCVTがせっかくの水平対向のエンジンフィールを希薄にしてしまっている点が残念。2Lターボは5速ATで少しは楽しめる。

 マツダのハンドリングが明らかに変わったのは、このプレマシーからだろう。ミニバン特有の腰高感がなく、まるで普通の車高のセダンのようなドライブフィールなのだ。クルマの動き自体も車高を意識させない巧みな味付けで、機敏ではないが素直で運転しやすい。

 SKYACTIV-Gの力強く歯切れのいいエンジンフィールと6速ATの絶妙のギア比が走る楽しさを引き立てている。

 スライドドア、室内の意外な広さと使いやすさもプレマシーの大きな魅力になっている。

 さて、キャラは異なるが優劣をつけるのが難しいこの2台。ミニバン本来の魅力と完成度を備えるプレマシーに魅力を感じつつ、個性的な面白さがより濃いエクシーガに軍配。

(TEXT/斎藤 聡)

■ワゴン対決 マツダ 3代目アテンザワゴンvsスバル 初代レヴォーグ

マツダ 3代目アテンザワゴン(252万~348万2500円)…全長4800×全幅1840×全高1480mm、1530kg、2.2L、直4DOHCディーゼルターボ(175ps/42.8kgm)、JC08モード20.0km/L(XD.6AT)
マツダ 3代目アテンザワゴン(252万~348万2500円)…全長4800×全幅1840×全高1480mm、1530kg、2.2L、直4DOHCディーゼルターボ(175ps/42.8kgm)、JC08モード20.0km/L(XD.6AT)
スバル 初代レヴォーグ(266万7600~356万4000円)…全長4690×全幅1780×全高1490mm、1560kg、1.6L、フラット4DOHCターボ(170ps/25.5kgm)、JC08モード17.4km/L(1.6GTアイサイト)
スバル 初代レヴォーグ(266万7600~356万4000円)…全長4690×全幅1780×全高1490mm、1560kg、1.6L、フラット4DOHCターボ(170ps/25.5kgm)、JC08モード17.4km/L(1.6GTアイサイト)

 レヴォーグとアテンザワゴンのディーゼル。これこそ実力拮抗のガチンコワゴン対決ではないか。もっともレヴォーグは未発売でボクが試乗したのもプロトタイプなので、そのあたりは考慮しないといけない。しかし、いずれも魅力的なワゴンである。

 アテンザはその堅牢なボディと絶妙のサスセッティングによって、素晴らしく素直な操縦性を備えておりクルマとしての完成度が非常に高い。エクステリアデザインもとても美しい。伸びやかでダイナミックなボディラインは魅力的だ。加えてエンジンがいい。

 SKYACTIV-Dと呼ばれるこのディーゼルターボは、圧縮比わずか14.0。その結果信じられないくらい滑らかでスムーズに吹き上がっていく。しかもターボが低回転域からフワッとトルクを膨らませてくれる。6速MTも用意されており、このマッチングがまたよい。

 レヴォーグは2L水平対向4気筒直噴ターボ(300ps)と1.6L直噴ターボ(170ps)の2種類。日本に合ったジャストフィットサイズのボディは乗ってすぐわかるほどボディ剛性(感)が高く、その硬いボディがショックをしっかり受け止め減衰する。ハンドリングはシャープ。AWDによる安定性と機敏な操縦性を合わせ持ったワゴン。

 レヴォーグは市販モデルでさらに魅力に磨きがかかるという予想はできるものの、現状では限りなく互角。ただ1点レヴォーグにはMTの設定がないのでアテンザに軍配を上げる。

(TEXT/斎藤 聡)

(写真、内容はすべて『ベストカー』本誌掲載時のものですが、必要に応じて注釈等を加えている場合があります)

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