両社とも少数精鋭で活路を見出し業績絶好調! カテゴリー別マツダvsスバル6番勝負【ベストカーアーカイブス2014】

両社とも少数精鋭で活路を見出し業績絶好調! カテゴリー別マツダvsスバル6番勝負【ベストカーアーカイブス2014】

 日本を代表する、ガンコなまでにポリシーを貫き少数数精鋭、しかも個性的なラインアップで勝負するマツダとスバル。ある意味唯我独尊の両メーカーとも、そのこだわりはハンパではない。トヨタ、日産、ホンダにない魅力を備えたクルマたちをカテゴリー別に対決だ!(本稿は「ベストカー」2014年4月10日号に掲載した記事の再録版となります)

文:松田秀士、斎藤 聡

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■ハイブリッド対決 マツダ 3代目アクセラvsスバル 2代目XV

マツダ 3代目アクセラ(ハイブリッド・237万3000~249万9000円)…全長4580×全幅1795×全高1455mm、1390kg、2L、直4DOHC(99ps/14.5kgm)+モーター(82ps/21.1kgm)、JC08モード30.8km/L(S)
マツダ 3代目アクセラ(ハイブリッド・237万3000~249万9000円)…全長4580×全幅1795×全高1455mm、1390kg、2L、直4DOHC(99ps/14.5kgm)+モーター(82ps/21.1kgm)、JC08モード30.8km/L(S)
スバル 2代目XV(ハイブリッド・249万9000~278万2500円)…全長4450×全幅1780×全高1550mm、1500kg、2L、直4DOHC(150ps/20.0kgm)+モーター(13.6ps/6.6kgm)、JC08モード燃費20.0km/L(2.0i)
スバル 2代目XV(ハイブリッド・249万9000~278万2500円)…全長4450×全幅1780×全高1550mm、1500kg、2L、直4DOHC(150ps/20.0kgm)+モーター(13.6ps/6.6kgm)、JC08モード燃費20.0km/L(2.0i)

 スバルのXVハイブリッドは旧フィットハイブリッドのパーツを利用して、スバル独自の方式で作り上げたもの。

 つまり、部品は他社製品を流用することでコストを下げ、システムはまったくのオリジナル開発。とてもユニークなやり方です。また、他社製品といってもそのパーツのサプライヤーから購入しているので、ホンダから買っているわけではありません。

 対するアクセラセダンハイブリッドはプリウスのシステムをそのまま移植。

 ただし、エンジンはトヨタ製1.8LではなくマツダオリジナルのSKYACTIV-Gの2L。システムはトヨタから購入したもののエンジンは自社ブランド。ここに広島人のプライドを感じる。

 群馬人も自動車業界では頑固で有名。ハイブリッド専用シャシーではないXVのトランスミッションにモーターをはめ込みクラッチ制御まで新しく採用しているところにテクノロジーを感じる。

 しかしハイブリッドはとどのつまり燃費である。なんだかんだ、ああだこうだ言っても燃費がよければそれがすべて。

 その意味ではセダンとSUVという異種格闘技の勝負ではあるがアクセラHVの勝ち!

 ただし、前後輪がメカニカルに連結されたAWDでハイブリッドはXVだけ。悪路でのレベルの高い走りはスバルのAWDだから。そこにハイブリッドがあることの意義は大きい。

(TEXT/松田秀士)

■SUV対決 マツダ 初代CX-5vsスバル 4代目フォレスター

マツダ 初代CX-5(207万9000~319万2000円)…全長4540×全幅1840×全高1705mm、1520kg、2.2L、直4DOHCディーゼルターボ(175ps/42.8kgm)、JC08モード18.6km/L(XD・2WD)
マツダ 初代CX-5(207万9000~319万2000円)…全長4540×全幅1840×全高1705mm、1520kg、2.2L、直4DOHCディーゼルターボ(175ps/42.8kgm)、JC08モード18.6km/L(XD・2WD)
スバル 4代目フォレスター(208万9500~293万6850円)…全長4595×全幅1795×全高1695mm、1590kg、2L、フラット4DOHC直噴ターボ(280ps/35.7kgm)、JC08モード13.2km/L(2.0XT)
スバル 4代目フォレスター(208万9500~293万6850円)…全長4595×全幅1795×全高1695mm、1590kg、2L、フラット4DOHC直噴ターボ(280ps/35.7kgm)、JC08モード13.2km/L(2.0XT)

 CX-5にSUV待望のディーゼルが搭載され、燃費もこのクラスのSUVとは思えないほどの高レベル。BMW X3ディーゼルと勝負できるほどなのにCX-5のほうが格段に安い。

 いっぽう、スバルフォレスターは直噴ターボを搭載。ガソリンターボらしい低速から高速域までフラットなトルクと伸びのある加速が自慢。ディーゼルから乗り換えると、ガソリン仕様の静粛性や低振動感など質の高い走りに感動させられる。

 もちろんCX-5にもガソリン仕様はあるものの、パワー的に釣り合いが取れているのはCX-5はディーゼルエンジンだろう。

 ここでは燃費を無視してクルマとしての価値観で勝負させよう。経済性だけで判断していると、本当のよさが何なのかわからなくなってしまうからだ。

 CX-5のハンドリングはもともとシャープだが、ディーゼルの重さが功を奏し逆に大人っぽい落ち着きのあるものに感じられる。ただ、個人的にシートの背もたれの形状がどうもしっくりこないところが残念。

 それに対してフォレスターはシンメトリカルAWDのバランスのよさが光る。縦置きエンジンゆえに軽量化の難しいミッションをホイールベースの中心に持ってくることができ、前後重量バランスに優れている。もうひとつリーズナブルで性能のいいアイサイトも魅力。

 設計思想も含めフォレスターの勝ちだ。

(TEXT/松田秀士)

次ページは : ■ディーゼル対決 マツダ 3代目アテンザvsスバル 6代目レガシィツーリングワゴン ※日本未導入

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