プリウス インプレッサスポーツなど強豪並み居るなかアクセラスポーツが首位奪取!!! 全長4000mm以上の5ドアハッチバックモデルランキング2014【ベストカーアーカイブス】

■片岡英明氏に聞いてみた

2位 プリウス……根強い人気で新車セールスではこのカテゴリーナンバー1のプリウス。2人が1位に推したものの総合トップには立てなかった
2位 プリウス……根強い人気で新車セールスではこのカテゴリーナンバー1のプリウス。2人が1位に推したものの総合トップには立てなかった

【編集部からのクエスチョン】片岡さんはインプレッサスポーツを1位に挙げましたが、それはなぜ? 根強く売れているプリウスや新しいアクセラスポーツよりも魅力は上ですか?

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 ヨーロッパではCセグメントと呼ばれるクラスだ。リアに便利なハッチゲートを備え、運転もしやすいから日本でも人気が高い。ランキング1位の座を射止めたのは、モデルチェンジしたばかりのアクセラスポーツである。3代目は、ヨーロッパ車のような軽快なハンドリングと環境性能を極めた新世代エンジンを得て人気上昇中だ。

 そのアクセラスポーツはだれも1位にしなかった。だが、4人が2位に、残る1人も3位に選んでいる。これはトータル性能が高いことの証明といえるだろう。日本車には珍しく、全エンジンでMT車を選ぶことが可能だ。また、クラス唯一のディーゼルターボを設定しているのも強み。ただし、ちょっと割高感がある。

 2位はハイブリッド車のプリウスが選ばれた。こちらも1人だけ6位としたが、ほかの4人は3位以内にしているし、1位に指名した選考委員も2人いる。最大のセールスポイントは、優れた燃費と経済性だ。ラゲッジルームの広さと使い勝手も一級の実力である。だが、間もなくデビューから丸5年になり、新鮮味は薄れた。

 3位はインプレッサスポーツだ。こちらも4人が4位以内とした。アクセラスポーツと似た性格だが、こちらのほうが万人向けで、扱いやすい。また、4WDモデルも充実している。リーズナブルな価格設定も大きな魅力といえるだろう。

 私は、日常の使い勝手のよさと絶大な安心感、運転支援システムのアイサイトを手頃な価格で提供したことを高く評価してインプレッサスポーツを1位に選んだ。アクセラスポーツを2位にしたのは、全幅が広いことと価格が少し割高に感じられたからである。が、上位3車はおすすめのチョイス。

■石川真禧照氏に聞いてみた

それほど高い評判は聞かないカローラルミオンながら、石川氏はもっと評価されていい5ドアHBとして1位に挙げた
それほど高い評判は聞かないカローラルミオンながら、石川氏はもっと評価されていい5ドアHBとして1位に挙げた

【編集部からのクエスチョン】ほかの4人の評価はあまり高くないないカローラルミオンですが、石川さんは1位に挙げています。カローラルミオンを高く評価したポイントは?

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 このクラスの5ドアHBに何を求めるかで、評価は大きく分かれる。5ドアということで、リアシートとラゲッジスペースの広さやシートアレンジ、といった実用性の占める割合はかなり大きい。

 しかし、クルマである以上、スタイリングの個性ということもオーナーには重要な関心事といえる。多少の不便は目をつぶって、カッコイイ5ドアHBにするか、ということだが、それはこのクラスのクルマにはもったいない要求。実用性重視だ。

 カローラルミオンは水平・垂直基調のシンプルなボックス型のシルエットが特徴。かつてのダイハツネイキッドに通じるコンセプトだ。カローラという名称ではあるが、シャーシはオーリスなどのものを用いている。だから全幅は1760mmになる。当然、室内は広い。特にリアシートとラゲッジスペースはたっぷりとしている。さらにシートアレンジにも凝っている。

 装備だってリアクォーターに大径スピーカーを配するなど遊び心に満ちている。こういうシンプルなクルマは、最近少ないので、ハンドルを握っても、リアシートに座っても、なぜかホッとするのだ。

 ボディの作りもしっかりしている。エンジンなどのメカニカルな音も室内への侵入は少ない。アクセラスポーツのような最新モデルも評価するが、ルミオンのように時代を先取りしてきたクルマをリスペストするというのも、クルマ選びのひとつの基準にしては、と思ったのだ。

3位 インプレッサスポーツ……使いやすいサイズ感や手頃な価格に設定されたアイサイトの設定で片岡氏は1位に推したインプレッサスポーツ。ほかの4人も平均して高い評価
3位 インプレッサスポーツ……使いやすいサイズ感や手頃な価格に設定されたアイサイトの設定で片岡氏は1位に推したインプレッサスポーツ。ほかの4人も平均して高い評価

(写真、内容はすべて『ベストカー』本誌掲載時のものですが、必要に応じて注釈等を加えている場合があります)

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